315 :Tバック:2005/12/20(火) 20:02:45 ID:u4jdRR/b

―――やっぱり落ち着かないわ…。

 本番の最中にもかかわらず、わたしは気をそがれていた。

理由はこの…下着と言うのもおこがましいほどの小さな布。

ちょっとお片づけをしようと思ったら、楽譜に蝋燭の火が燃え移り

数枚楽譜を焦がしてしまったのだ。

―――でも元はといえばマスターが悪いんじゃないの…!

 そう、片付けないマスターが悪いはずなのに、わたしはお仕置きされた挙句

罰としてこの布きれを身につけて本番に出るよう約束させられたのだ。

隠す部分なんて無いに等しく、むしろお尻に食い込む紐がわずらわしい。

しかもレースでできていて、『隠す』なんて言葉はどこからも出てこないような下着!


マスターはこんなのをどこで手に入れたんだろうか…。

 おかげでこの日、わたしはどう役をこなしたのか覚えていなかった。



「今日は随分と気が散っていたようだね、クリスティーヌ」

 聴衆に気づかれないレベルではあるが、今日のクリスティーヌは完璧とはいえなかった。

一日の労をねぎらい、いつものように食後を過ごし、私は言った。

「だって、マスターが…」

 クリスティーヌが顔を赤らめて私に抗議する。まあ理由は私の与えた罰則のせいだろう。

だから掃除をするなと言っておいたのに…。

実際楽譜にそこまでの被害は無かったが、彼女にあれを穿かせる口実ができたのは幸いだった。

清楚な顔をした彼女があんな娼婦もつけないような下着を着けているなんて

聴衆も、団員も、神でさえ気づかないだろう…。

「私が、なんだね?」 そう畳み掛けるとクリスティーヌは言葉に詰まった。

「マスターが…マスターがあんな下着を穿かせるからだわ…」

 頬を赤らめるクリスティーヌのなんと可愛らしいことか!

まさか本当に私の命令を聞くとは思ってもいなかったが。

「あの下着がどうしたというのだね?」

「後ろの紐が、お尻に食い込んで…。気が散るったら無かったわ!」

「そうか、それは悪いことをした。それなら改良したほうがいいな。少し見せてみなさい」

「あっ、マスター…!」

 私は彼女を押し倒すと、スカートの中に手を入れ太ももに手を這わせた。

「だめ、だめよマスター…!」

「駄目?何故だね?」 私の指が彼女の尻に行き着く。覆われてなどいないその素肌の感触に、私は密かに興奮した。

「この紐だね?」

 尻に食い込む紐を少し引っ張ってやる。

「あぁ、だめ…お願いよ…」

「ああ、本当に食い込んでいるね。お前の尻にも…ここにも」

 私はそう言うと、彼女の秘裂を布越しになぞってやった。

「あっ、あぁ…」

 羞恥に顔を赤く染め、クリスティーヌの尻が震える。

「おや、おかしいね。少し湿っているようだが…」

 指先に伝わるその感触を彼女に告げてやると、彼女は恥ずかしさの余りか顔を手で覆い隠した。

「いや…違うわマスター、…言っちゃいや…」

「何が違うものか…。お前も期待していたのだろう?このままこうして私に抱かれることを」

「あぁ、…酷いわ、マスター…」

 そんな彼女が狂おしいほど愛しくて

私はクリスティーヌの顔を覆っている手をどかすと、その柔らかな唇に口付けた。


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