502 :地下の牢獄で :2006/01/09(月) 04:24:04 ID:5GlBxnut

この地下に攫われてきてもうどれぐらい経つだろう。

昼も夜も無い地下の世界では、時間の感覚が無くなってしまっていた。

ラウルが今頃自分を心配して探し回っているに違いない。

でも彼が此処を見つける可能性は少ないし、例え此処から助け出して貰う事ができても、

私はもう彼の花嫁になることは出来ない身体になってしまった。

この地下の牢獄に閉じ込められ、無理やりあの恐ろしい男の花嫁にされて

身体を汚され続ける日々・・・

クリスティーヌの頬を涙が伝い落ちた。

「クリスティーヌ」

音も無く近づいていたファントムに名前を呼ばれてビクリと身体を震わせた

彼はクリスの顎を軽くつかんで仰向けさせた。

「また泣いていたのか・・・」

涙に濡れたクリスの顔を見つめてから唇を重ねる。

攫ってきてから幾度となく奪ってきたが、花びらのような唇はいつも涙の味がした。

ラウルのことを思って泣いているのだろうと思うと嫉妬が暗い欲望に火をつける。

泣いているクリスを哀れに思いながらも、抱き上げて寝室へ連れて行く。


クリスティーヌに対する欲望には際限が無かった。

ベッドの上にその華奢な身体を横たえて抱き締める。

白い柔肌をきつく吸って体中に自分の印をつけていく、

そして愛撫もないままクリスの身体を開き、まだ潤ってもいない体を自分の欲望で貫く。

強く腰を押し付けて挿入を深くすると、クリスが苦痛の声をもらした。

「お前は私だけのものだ…」

耳元で囁き、長い口付けをする。

こうしている時だけはクリスが自分のものだと感じる事ができたから。

狂おしいほどの愛しさと独占欲が彼を支配していた。

クリスの体に自分を刻み付けるように荒々しく腰を動かし続ける。

最初は嫌がって泣き叫んでいたのに、クリスはもう抗わなくなっていた。

諦めたようにじっと目を閉じて耐えているだけだ。

その従順さに淡い希望さえ持ってしまう。

もしかしたらいつかラウルを忘れて、彼を受け入れる気になってくれるかもしれない、と。

彼女にとってこの行為が苦痛と屈辱でしかないのは分かっているのに

こんな風に奪い尽くしても決して心は奪えないと分かっているのに。

自分は一体どこまで堕ちていくのか・・・

もはや身も心も化け物になってしまっているのかもしれないと思う。

それでもこの腕の中の柔らかな温もりだけは離したくないのだ。

  


back











SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送