436 :
名無しさん@ピンキー
:2005/05/06(金) 20:01:35 ID:+EuLwa/s
彼女はちょうどピアノの小節の区切りで目を覚ました。
乱れた夜着の肩を整えながら起きだして
カウチをそっと降りる。自分をここに連れて来られたマスターの
姿を求めて、隠れ家の中を歩き出す。
美しい音色に導かれて、その方のいらっしゃる元へ
近付いていくともの言わずこちらを振向かれた音楽の天使。
仮面に隠された素顔を見たいと彼女が思うのも無理はなかった。
彼女が近付くと彼は緊張しながらも指先から美しい旋律を紡ぎ出していた。
即興のようでもあり、創り込まれた秀作のようでもある曲に
流れるような動作でその仮面に彼女が触れた時。
それが合図だったかのように彼女は熱くて力強い腕に抱きすくめられていた。
紙を裂いたような切れ切れの悲鳴をあげて宙に浮いたかと思うと
元のカウチの上に背中から投げ出された。
二の腕を抑えられ身動き出来ないまま、唇を塞がれる。
「う…」
なんとか彼の身体が密着しないように腕を立てて抵抗したが
すぐに捻り上げられる。
「痛いっ」叫ぶと彼は狼狽して手が止まった。
自分の脚の間には彼の脚が入っていて自分の夜着は乱れてしどけなく
肩を曝け出している。お互いの荒い息遣いで何も聞こえないかと
思われた。これは私のマスタ−じゃない。
ただの見知らぬ大人の男性で、それが自分に何を望むのか
そう気付くのに、数瞬を要した。
「…マスター」
手で口を塞がれた。鼻も一緒に塞がれて息が出来ないまま
夜着は片方の肩から腕に指先にずれて夜目にも眩しい女の裸体が
浮かび上がった。彼は塞いでいた手を背中に回してわずかに持ち上げて
乳房に唇をあてがい思いっきり吸った。
「いやっ。」乳房からまた首筋を熱い唇が移動する。
もう一方の手は脚の間に割り込んで彼女の敏感な部分に触れると
そのまま肉の間の裂け目へと進撃を開始する。
「マスターそれだけは…」
再び唇を塞がれる。男は彼女の手を自分の分身へと導いていった。
猛々しいそれに直に触れて彼女の手が震えるのもかまわず
男はそれを彼女の手を使って扱きだした。
「いやあ」何度も、何度も。「やめて…」ぐうという音と
ともに男の舌が彼女の口の中にねじ込まれた。
彼女の中に入ったままの男の指が動きを止めた。
はあと男の息遣いが遠くなる。
彼女の中からとめどない液にまみれた指が抜かれ
片足が異様に高く持ち上げられる恐怖に、彼女は叫んだ。
「きゃああぁ」
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