463 :歌姫攻×怪人受(エロなし鬼畜) :2005/05/07(土) 21:03:39 ID:GKHypDVa


「クリスティーヌ!・・・」

私を見つけて、彼は私の名前を発した。引きつった顔でね。


「近頃、オペラ座の怪人とかいう引き篭もりの変態野郎が、悪さばかりしているらしいの。」

私はニコッと、ジリー先生が聞いたら激怒するような言葉をサラっと言ってのけた。


そのまま近づいて、隠し持ってきたナイフを、すばやく彼の首にあてた。

「・・・・・支配人たちが困っているわ」


彼はまったく動じなかった。

「そんな子供騙しはやめなさい。怪我をするよ、クリスティーヌ」

と、平然とした様子。


「子供騙しじゃないわ」

左から右へ、彼の首をナイフでなぞる。

ツッと彼の首から、赤いものが出てきた。


さすがに彼は驚いたようで、

「・・用件を聞こう」と言ってくれたの。


「支配人に手紙を書いてちょうだい。私のいうとおりにね!一文字も変えてはならないわ。

もし、守らなければ、、、このナイフであなたの首を殺ぎ落としてあげる。

・・・・・ゆっくりと時間をかけてね。

だから言うことを聞かなくても、私としては全然構わないのよ。

-------どう?理想的でしょ?」

彼が恐怖に目を見開き、「助けてくれ!殺さないでくれ!」と絶叫する姿を想像すると、

本当に堪らなかった。


「ゎ・・・かった。」

喉からしぼりだすような乾いた声。

それでも、彼の声は美しかったわ。


彼の首にナイフを突きつけたまま、私は言い始めた。

「さぁ、書くのよ。私の言うとおりに!!



・・・凡才なる支配人殿。

今日は私のことを少しお話しよう。

これは、私の生活のほんの氷山の一角に過ぎないが。


私は“ファントム”などと呼ばれているが、

その正体は、地下に引き篭もっているただの人間だ。

7歳の幼女を好きになってしまったロリータ趣味の変態なのだ。」


「ッ!!私を辱める気か!」

彼の顔が羞恥で醜く歪んでいた。


「フフ、本当のことでしょ?さ、続けるのよ。


・・・そして、今はその娘に辱めを受けて喜んでいる。

私は極度なマゾヒストだ。

娘に夜な夜な鞭でぶたれ、涙と涎を垂らして、もっとぶってくれるよう強請るのだ。

自ら鞭に近づいて、神に許しを請い、その痛みで天国へと上り詰める。

彼女の鞭が無ければ、男としての機能を発揮できない・・・

私は永遠に彼女のとりこなのだよ。」


--------それは私の彼に対する願望だった。


「私を一体なんだと思っているんだ?!!

私は、真っ当な人間だ。他の者よりも、少なからず知識もあるし、優れている...!

そのような嘘を書かせておまえは恥ずかしくないのか!!」


彼は私をその鋭い目で睨みつける。




(まったく・・・いちいちうるさい犬だわ。あんまり喧しく吠えると、猿轡を噛ませるわよ!)

そう思ったけれど、そんな怒号より彼をゾクッさせるような言葉を投げ掛けた。


「安心して。今にきっと・・・・・そうなるわ。」

ひどく冷たい理知的な声で私はそう言って、また手紙の内容を言い始めた。


「しかし、私はその娘には愛されていない。

彼女は私のことを愛してはくれない。


業火に焼かれた醜い化け物を愛してくれるものなど、現れない。-----永久に」


彼の手が震えて、インクが滲んだ。

仮面の目から白いものが流れ落ちるのが見えた。

私の本心だと思ったのだろう。(本当は、私は彼を愛している。これが私の愛情表現なのだから)

彼の心は本当に脆かった。ガラス玉のように。

子供のように純粋な彼に、やはり・・・ゾクゾクして鳥肌が立った。



「そんな私を哀れんでくれ。

哀れな化け物に、2万フランを恵んでくれ。

そうすれば大人しくしているから。


署名をO.Gと・・・書くのよ。」


彼は打ちひしがれて、仮面を抑えて泣き続けた。

「ぅ・・う」とうめき声が地下中に響いていた。


「書けっていってるのよ!

ほら!書きなさい!私の言うことが聞けないの!!」

彼の手にもう一度ペンを握らせ、震えるペン先を手紙に押し付けた。

初めて字を覚えた少年のように、彼は震える手で震える文字を書いた。


--------O.Gでは無く、エリックと。



「私の言ったこと忘れたの?誰がエリックなどと書けと言った?」

彼が私の言うとおりに書かなかったことが、私の怒りに火をつけた。

私の口元が醜く歪んだのがわかった。


「ママ・・僕の名前はエリックだよ?・・自分の名前ちゃんと書いたよ。

・・・・・ママ!僕を、愛して・・・愛してくれないの?」


彼の後ろに、小さな男の子が見えたわ。

彼はフラッシュバックしたかのようだった。


哀れな男はその場に泣き崩れたの。床で背中を丸めてた。

その彼の背中を思いっきり蹴とばして、手紙を手に私は出ていった。


「エリック、ママはあなたのことが嫌いなのよ」と吐き捨てて。
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