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歌姫攻×怪人受(エロなし鬼畜)
:2005/05/07(土) 21:03:39 ID:GKHypDVa
「クリスティーヌ!・・・」
私を見つけて、彼は私の名前を発した。引きつった顔でね。
「近頃、オペラ座の怪人とかいう引き篭もりの変態野郎が、悪さばかりしているらしいの。」
私はニコッと、ジリー先生が聞いたら激怒するような言葉をサラっと言ってのけた。
そのまま近づいて、隠し持ってきたナイフを、すばやく彼の首にあてた。
「・・・・・支配人たちが困っているわ」
彼はまったく動じなかった。
「そんな子供騙しはやめなさい。怪我をするよ、クリスティーヌ」
と、平然とした様子。
「子供騙しじゃないわ」
左から右へ、彼の首をナイフでなぞる。
ツッと彼の首から、赤いものが出てきた。
さすがに彼は驚いたようで、
「・・用件を聞こう」と言ってくれたの。
「支配人に手紙を書いてちょうだい。私のいうとおりにね!一文字も変えてはならないわ。
もし、守らなければ、、、このナイフであなたの首を殺ぎ落としてあげる。
・・・・・ゆっくりと時間をかけてね。
だから言うことを聞かなくても、私としては全然構わないのよ。
-------どう?理想的でしょ?」
彼が恐怖に目を見開き、「助けてくれ!殺さないでくれ!」と絶叫する姿を想像すると、
本当に堪らなかった。
「ゎ・・・かった。」
喉からしぼりだすような乾いた声。
それでも、彼の声は美しかったわ。
彼の首にナイフを突きつけたまま、私は言い始めた。
「さぁ、書くのよ。私の言うとおりに!!
・・・凡才なる支配人殿。
今日は私のことを少しお話しよう。
これは、私の生活のほんの氷山の一角に過ぎないが。
私は“ファントム”などと呼ばれているが、
その正体は、地下に引き篭もっているただの人間だ。
7歳の幼女を好きになってしまったロリータ趣味の変態なのだ。」
「ッ!!私を辱める気か!」
彼の顔が羞恥で醜く歪んでいた。
「フフ、本当のことでしょ?さ、続けるのよ。
・・・そして、今はその娘に辱めを受けて喜んでいる。
私は極度なマゾヒストだ。
娘に夜な夜な鞭でぶたれ、涙と涎を垂らして、もっとぶってくれるよう強請るのだ。
自ら鞭に近づいて、神に許しを請い、その痛みで天国へと上り詰める。
彼女の鞭が無ければ、男としての機能を発揮できない・・・
私は永遠に彼女のとりこなのだよ。」
--------それは私の彼に対する願望だった。
「私を一体なんだと思っているんだ?!!
私は、真っ当な人間だ。他の者よりも、少なからず知識もあるし、優れている...!
そのような嘘を書かせておまえは恥ずかしくないのか!!」
彼は私をその鋭い目で睨みつける。
(まったく・・・いちいちうるさい犬だわ。あんまり喧しく吠えると、猿轡を噛ませるわよ!)
そう思ったけれど、そんな怒号より彼をゾクッさせるような言葉を投げ掛けた。
「安心して。今にきっと・・・・・そうなるわ。」
ひどく冷たい理知的な声で私はそう言って、また手紙の内容を言い始めた。
「しかし、私はその娘には愛されていない。
彼女は私のことを愛してはくれない。
業火に焼かれた醜い化け物を愛してくれるものなど、現れない。-----永久に」
彼の手が震えて、インクが滲んだ。
仮面の目から白いものが流れ落ちるのが見えた。
私の本心だと思ったのだろう。(本当は、私は彼を愛している。これが私の愛情表現なのだから)
彼の心は本当に脆かった。ガラス玉のように。
子供のように純粋な彼に、やはり・・・ゾクゾクして鳥肌が立った。
「そんな私を哀れんでくれ。
哀れな化け物に、2万フランを恵んでくれ。
そうすれば大人しくしているから。
署名をO.Gと・・・書くのよ。」
彼は打ちひしがれて、仮面を抑えて泣き続けた。
「ぅ・・う」とうめき声が地下中に響いていた。
「書けっていってるのよ!
ほら!書きなさい!私の言うことが聞けないの!!」
彼の手にもう一度ペンを握らせ、震えるペン先を手紙に押し付けた。
初めて字を覚えた少年のように、彼は震える手で震える文字を書いた。
--------O.Gでは無く、エリックと。
「私の言ったこと忘れたの?誰がエリックなどと書けと言った?」
彼が私の言うとおりに書かなかったことが、私の怒りに火をつけた。
私の口元が醜く歪んだのがわかった。
「ママ・・僕の名前はエリックだよ?・・自分の名前ちゃんと書いたよ。
・・・・・ママ!僕を、愛して・・・愛してくれないの?」
彼の後ろに、小さな男の子が見えたわ。
彼はフラッシュバックしたかのようだった。
哀れな男はその場に泣き崩れたの。床で背中を丸めてた。
その彼の背中を思いっきり蹴とばして、手紙を手に私は出ていった。
「エリック、ママはあなたのことが嫌いなのよ」と吐き捨てて。
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