36 :ファントム×クリス(監禁バージョン続き) :05/02/18 23:42:22 ID:8tnOYEdA

また、あの強く焚きこめられた甘い香のかおりがする。

クリスティーヌの両腕は、手首を一つに括られ、高く頭上の岩場に固定されていた。

もう、どれだけの時間この刑罰に甘んじているのだろうか。

彼女の華奢な腕はとうに感覚をなくしてしまっていた。

−なぜこんな事に・・・。

発端はクリスティーヌのちょっとした興味心だった。

それは、怪人の奇妙な仮面に覆われた素顔。

切れ長の孤高なる目。端正な顔立ち。均整のとれた体つき。

何をとっても、この男は神に愛でられて創造されたように美しい姿をもっていた。

唯一つ、仮面に覆われた顔の右半分を除いて。

それをクリスティーヌはあばこうとしたのだ。怪人がいつものように書き物に没頭している

隙を見て、背後からそっと仮面に手をかけ・・・。


−でも、それは結局失敗して、マスターは見たこともない程激昂されたんだわ。

そして、彼女をこのごつごつとした岩場に束縛してしまった。

「恥を知らぬ娘よ、その罪深い目にしばらく光が映らないようにしてやろう。」

そう囁いて、怪人は自らの黒いスカーフでクリスティーヌに目隠しを施した。

こうして彼女は、身体の自由も視覚の自由も奪われてしまっていた。


ただ広がるのは、漆黒の世界。

眠りに落ちても、目をあけても、クリスティーヌの目に映るのは果てしない闇と絶望。

そして恐怖だった。

「マスター・・・、お近くにいらっしゃいますか?」

震えるか細い声で、クリスティーヌは怪人に嘆願の声をかけた。

「お願い・・・、もうお許しください・・・お願い、」

しばらくの沈黙のあと、思いのほか近い位置から怪人の応えは返ってきた。

まるで、すぐ目の前にいるように。

しかし、目を塞がれたクリスティーヌには、怪人の声以外何も感じ取れるものはない。

「いいだろう、クリスティーヌ。許してやらなくはない。二度とこんな真似はしないと誓うな?」

「仰せに従います、マスター」

「よろしい。そしてもうひとつ。二度とあの男に会わぬと誓いなさい。」

「あの男・・・?」


それは、ラウルのことだろう。

彼女の音楽の師は、以前からラウルを異常なまでの執着で憎んでいるようだった。

クリスティーヌはどちらかを選ばなくてはならない。

彼女を愛しみ、日の光の暖かさで包み守ってくれる優しい青年。

そして、彼女の唯一つの「生の瞬間」である音楽に、翼を与えてくれる音楽の天使。

「・・・誓えません」

クリスティーヌは覆われた目隠しの下から、細い涙を伝わらせてその一言を口にした。


「今、なんと言った?」

瞬間、怪人の片方の手が、娘の首を掴み締め上げた。

表情は確認できなくても、彼女には怪人の深い怒りと困惑が肌をとおして伝わってくるようだった。

「ラウルは私の身体、マスターは私の魂。どちらかを失っても私は生きてはいけないでしょう・・・」

「はっ!よくいったな小娘!それほどまであの男が大切か?

 ならばこの私がお前に新しい身体を与えてやろう!」

怪人は低く唸り、クリスティーヌの身体を乱暴に突き放した。

そして、足早に自らの作業台から、手紙の烙印に使う封印ロウを掴み戻った。

クリスティーヌは、視界をふさがれ、何事が起こっているのかまったくわからない様子で、

拘束具のために逃げることもできず、ただ怯えて珠のような涙を流している。


「私がもっているものがわかるか?これは溶かす前の封印蝋燭だ、クリスティーヌ。」

怪人は娘の顎を長い指で手繰り寄せ、恍惚とした表情に残忍さを浮かべ、囁いた。

「愛撫などしてもらえると思うな。」

顎を捉えた手はそのまま、もう片方の手がクリスティーヌの下半身に伸びる。

そして、そのまま薄い生地のドレスを引き剥いだ。

「や・・・なにを・・・」
クリスティーヌは腰を必死で引き抵抗したが、怪人の前にはその抵抗などないにも等しい。

引き裂かれて、見事にはだけたクリスティーヌの白いドレスから、

ガーターベルトと白い足が剥き出しになる。


「やめて・・・お願いだから、こんな・・・」

クリスティーヌは泣きながら懇願した。

「お前に、新しい身体と、新しい肉の喜びを与えてやろう。この‘音楽の天使‘が。」

真紅の色をしたロウが、クリスティーヌの体の中に突き刺された。

「はぁぁ・・・ぁっ!!」

悲鳴というよりは嗚咽に近い声が、クリスティーヌの唇から漏れた。

娘の幼い身体は、まだ肉の喜びなど知らず、ただただ貫かれるような激痛が心まで支配する。

クリスティーヌは必死で岩場に爪をたて、上へ上へと逃れようとするが、拘束具がそれを許さない。

娘の手首ほどもあるかと思われる真紅のロウからは、溶け出したその一部なのか、それとも娘の

血なのか赤い液体がしたたり、娘の腿を伝わっていく。

「ひ・・・あ・・・ぁ・・・」

「いい声で鳴く。私の与えた痛みで、私のためだけに歌え。これからも・・・」

クリスティーヌの切ないあえぎは、そのはだけた胸元を這っていた怪人の指が、今度は口腔に差し入れられて封じられえた。

動作も、視界も、声さえも自由にならないこの状態で、クリスティーヌが感じることができるものは、

身体の芯に差し込まれた淫具の激痛と、その奥から時折流れ込んでくる、

背徳的で甘美な何かだけだった。



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