「ああっ?」

口を大きく開け、眸を見開いて、己の脚の間にいる私を見つめる。

玩具を取り上げられた子どものように、一瞬何が起こったのかわからないといった様子だ。

「だから、今さっき言ったろう? すぐには逝かさないと」

「・・・・・・・」

「お前の身体はずいぶんと感じやすいのだな。 これぐらいでこんなに感じてしまうなんて・・・」

言い終わらないうちに、唇で肉芽をはさみ、舌先でちろちろと舐めてやる。

「あああああ・・・っっっ!!! お願いっ、マスター! もう、もう・・・・」

「何だね?」

「もう、許して・・・・・」

「許してとは? やめて欲しいということか?」

「違う・・・・、違うの・・・・・。あの、もう・・・・・」

「もう、逝かせて欲しいということか」

「ああ・・・・・」

恥ずかしそうに顔を背ける。


「そうだな、口と手では逝かせてやらないが、・・・・・」

そこで言いよどみ、彼女の顔色を窺う。

「え・・・・?」

さすがに私の言わんとすることを理解できない様子の彼女に、この先を続けるのは躊躇われた。

だが、しかし、どうしてもクリスティーヌが欲しい。

どうやってでも、クリスティーヌを自分のものにしたいのだ・・・・。

・・・・一瞬の躊躇ののち、私はこう言った。

「男が女をどうやって愛するか、お前だとて知らぬわけではなかろう・・・」


「えっ・・・? あ・・・・・」

さっと口にあてた手がふるえている。私の欲するものが何かを悟ったらしい。

「・・・・そんな・・・、いや・・・、いや・・・・・」

いやいやと言いながら頭をふり、私を責めるように見つめた。

「そうか、それなら仕方あるまいな」

彼女の頬をそっと撫で、その手で胸を鷲づかみにすると、ゆっくりと揉みしだく。

「ああっ、いや・・・・」

両の乳房を揉みしだきながら、耳元に囁く。

「しかし、いずれお前は自分から欲しいと言うだろうがね・・・・」


乳首を口に含み、舌でねぶりながら、もう一方の乳房を揉みしだく。

空いている手で秘裂をなぞり、花芯に指を沈める。

「ああっ・・・・!!」

深く指を抜き差ししながら、親指で肉芽をはじいてやる。

「いやぁっ・・・・! あああっっ・・・っ!!」

身体中で最も敏感な三ヶ所を同時に責められ、身を捩ってよがり狂う姿を眺めおろしながら、

次の絶頂もうまくかわせるよう細心の注意を払う。


入り口が大きくひくつき、指を締め付ける力が強くなった。

指を抜き、乳房への愛撫もとめた。

「ああ・・・・」

またも地上へと引きずりおろされ、身体の火照りをどうしようもなくなった彼女が、ついに降伏した。

「お願い、お願い・・・・・!」

「私が欲しいのかね?」

私の言葉に、彼女が諦めたように眸を閉じ、その閉じた眸から涙がこぼれ落ちた。

「私が欲しいのかね?」

もう一度聞く。彼女が微かに頷いた。


「お前はついさっき欲しくないと言ったではないか・・・・、まだ、くれてはやらぬ」

私の言葉が予想外だったのだろう、驚いたように目を瞠る。

見る見るうちにまた涙を溜め、哀願するように私を見つめる。

その眸をしばし見つめ返してから、身体をずらし、秘裂を舌でなぞりあげた。

手を伸ばし、私の愛撫で桜色から薔薇色に色を変えた乳首を弄ぶ。

花びらを唇ではさみ、前歯で肉芽を軽くひっかいてやる。

「ひぃっ、ひぃぃぃ・・・っっっ!!!」

ふたたび三ヶ所を同時に責められ、先刻とは違う刺激に身体が忠実に反応を返してくる。

よがって激しく振る腰を掴んだ。ゆっくりと肉芽を口に含み、舌でざらりと舐め上げる。

快感から腰をふって逃れようとするが、動きを封じられ、快感が頂点に達しようとしていた。

「ああああああっっっ・・・・・!!!! お願い!お願い! 許してぇっ・・・・!」

「・・・・・・・・」
返事をせずに彼女を見つめる。

大粒の涙が彼女の目じりを伝った。

「ああ・・・・、お願い、マスターの・・・、マスターが・・・、ああ、欲しいの・・・」

泣きながら私を欲しいというクリスティーヌの、なんと淫靡で可憐なことか・・・・。

ようやく手に入った勝利に眩暈のような喜びを噛み締めながら、私はもう随分前から痛いほどに

そそり立った私自身を取り出した。


シャツを脱ぎ、予ねて用意してあった秘薬を取り出す。

彼女の入り口にほんの小指の先ほどの薬を塗りつける。破瓜の痛みを抑えるためだ。

クリスティーヌに痛みを味わわせるなど、私には考えられないことだった。


先端を入り口にそっとあてがった。

ぐっと力を入れると亀頭がめり込むように彼女の膣内に入った。

「あっ、ああっ!」

「痛いのかい?」

首をふっている。痛くはないらしい。

「さぁ、お前のなかに入るよ・・・・」

私の声もかすれている。目も眩むような快感が脊髄を駆け上げる。

頭を反らし、駆け上がってきた快感をこらえると、彼女の秘奥へとさらに身体を前に進めた。


処女膜なのだろう、強い抵抗を感じたが、逃げようとする腰を押さえつけて力を入れた。

「ああっ!!」

「ああ、痛くしたかい?」

慌てて聞くと、またもや首をふる。

私が調合した薬だ、痛いはずがないとわかっていても彼女の反応に不安が募る。

ふと見ると、愛液と混ざって紅い破瓜のしるしがシーツに染みを作っていた。

彼女への愛しさがこみ上げ、彼女の肩と背中に手をまわし、抱きしめる。

「ああ・・・・、マスター・・・・・」

彼女が私を呼び、シーツを掴んでいた手を離し、私の背にまわしてくる。

彼女の柔らかい乳房が私の胸に押しつけられる。女の肌がこれほど柔らかく心地よいものだと

初めて知った。


泣きながら私にしがみついてくる彼女を抱えるようにして抱きながら、私のすべてを

彼女のなかに沈めていった。

「ああああああああぁぁぁぁ・・・・・・・・・・ああっ・・・・・・!!!」

初めて男を迎え入れる喜びと驚き、快感、そして屈服させられた自分への憐れみとがわずかに

混ざった声をあげ、彼女は私のものになった。


彼女のなかは思いのほか熱く、ねっとりと蕩けるような肉襞が私自身に絡みついてくる。

私を包み込み、絡みつき、やわやわと締めつける彼女の粘膜・・・・。

目をつむると、襞の一枚一枚を脳裏に描けるほどだ。

自然と呼吸が荒くなる。目を固く閉じて頭を反らし、快感をやり過ごす。


「お前のなかに私が入っているのがわかるか・・・?」

彼女を抱えたまま、耳元に囁くようにして訊ねてみる。

彼女がこくりと頷く。

「ずっとこうしたいと願っていた・・・・、お前はもう私のものだ・・・・私だけのものだ・・・・」

もう一度、小さく頷いた。

それを合図に、少しずつ抜き差しを始める。


半身を抜き、ふたたびゆっくりと挿しいれる。

何度も同じ動きを繰り返す。

「・・・・んっ、ふうっ・・・! ん・・・ああっ・・・!!」

肉襞が妖しく蠢き、私自身に絡みついてくる。襞全体がじわりと私を締めつける。

亀頭あたりまでを抜いてから、ふたたび挿しいれるとき、腰を回すようにしてやる。

「ぁ、はあっ・・・・・・・っっ!!!!」

私の背にまわしている指がぴくりと動き、爪が背にくい込むのがわかる。

浅い抜き差しで、性急に突き上げてやると、

「ああ、いやいやいやいやいやいや・・・・・」

激しく頭をふりながら、うわ言のように繰り返す。

息遣いはいよいよ荒く、唇がわなわなと震えている。

切なげに眉根を寄せ、閉じた睫毛に涙が溜まっている。


彼女が涙に濡れた眸を開き、私を見上げる。

背にまわしていた腕を片方だけ抜き、その手で私の仮面に触れた。

ぞくりと背筋が凍りつき、動きが止まってしまう。

彼女の指がゆっくりと仮面の頬を撫でている。そのまま指を滑らせ、私の唇に触れた。

ゆっくりと指の腹を唇に滑らせ、撫でながら、ねだるように私の目を見つめる。

必ず彼女から奪う、それも彼女に捧げさせると心に決めた彼女の唇・・・。

しかし、今、奪うのではなく、捧げさせるのでもなく、ただ、欲しいと心から思った。


私の唇を撫でているその手を取り、指と指を絡ませる。

彼女の眸を見つめながら、ゆっくりと近づいていく。

彼女がその美しい眸を閉じたとき、私たちは初めて口づけを交わした。

長い間、憧れ、恋い焦がれた人と交わす初めての口づけ・・・・・。

彼女の唇は柔らかく、優しく、そして甘かった。


ゆっくりと離れ、もう一度見つめあう。

彼女が恥らうような嬉しそうな微かな笑みを浮かべて私を見つめている。

どちらからともなく近づき、ふたたび口づけた。

そっと彼女の閉じた唇をひらき、舌を差し出す。

一瞬のためらいの後、彼女の温かい舌がおずおずと私の舌に触れてきた。

深く舌を挿しいれ、戸惑い逃げる彼女の舌を追う。舌を絡め、舐め上げる。

彼女の入り口がぐっと締まり、肉襞が妖しくうごめく。

歯の裏をこすり、上あごに舌先をそよがせ、そして舌を絡ませる。

腰をまわしながらふたたび抜き差しを始めた。


息をするのも絶え絶えになっている彼女から唇を離し、私に組み敷かれた美しい裸身を

改めて眺めおろす。

首筋からデコルテ、胸へと手を滑らせ、両の乳房をそっと持ち上げるように触れてみる。

ウエストから腰へと優美な曲線にしたがってさらに手を滑らせていく。

「ああ・・・・っ、はあっ・・・・・!」

私の手の動きにあわせるようにその身をくねらせ、彼女のなかはさらに熱くなる。

愛液が私自身を伝ってとろとろと流れ落ちていくのがわかる。


正面から力強く突き上げる。

「あっ、あああああああああああああっっっっ・・・・!!!!!」

彼女の腰がうねり、肩を上下させながら身を捩る。

これまで何度も絶頂の寸前まで追いつめられた身体は、あっという間に高みへと昇りつめていく。

尻から腰に両手をまわし、尻をわずかに持ち上げるようにして何度も突き上げる。

舌を挿しいれ、絡め、吸い、互いの唾液を交換する。

彼女の奥深く、喉元まで貫かんばかりに突き上げる。


彼女がふいに私の口から逃れ、彼女の腰を持つ私の手首を掴んだ。

奥深くからうねるように、激しい締めつけが私自身を襲う。

「ああっ、あああああああああああああああああっっっっっ・・・・・・!!!!!!」

腰をベッドに押しつけ、背中を弓なりにのけぞらせ、官能に彩られた悦びの声をあげながら、

彼女が絶頂を迎えた。

「ああああああぁぁぁぁ・・・・・・・、うぅ・・・・、ああああああ・・・!!!」

この瞬間を待ちわびていた彼女の身体は、長く深く絶頂の悦びを味わいつくそうとするかのように、

びくびくと悶え、熱く蕩けるそこは私を咥えたまま収縮を繰り返している。

脹れ上がった乳房を大きく上下させ、荒い息遣いのなか、腰が妖しく揺らめき、

そのたびうねるように肉襞が私を締めつける。


「んっ・・・・、ふ、んっふぅ・・・・」

絶頂の余韻に浸っている身体を持て余すように、彼女が吐息を洩らす。

いまだに収縮を繰り返している彼女のなかに留まっているのは限界だった。

ひくつく彼女のそこから私自身を引き抜き、私は自分の手の中に熱く滾った種子を放った。


湯に浸して絞ったフランネルを持って彼女のもとに戻った。

しどけなく余韻に浸ったままの彼女の身体を清め、抱え上げた。

「あ・・・・」

「今夜は私のベッドで休みなさい、こちらは汚れてしまっているから」

私の肩に手をまわし、はにかむように俯いた彼女を前にも増して愛しいと思う。

私のベッドに彼女をおろし、寝着を着せ、上掛けをかけてやる。

「では、ゆっくりお休み」

「マスターは?」

「私はもうしばらくあちらにいるから」

と、オルガンのある部屋のほうを見やる。

「あの・・・・、一緒にいてはくださらないの?」

「いて欲しいのか?」

小さく頷く彼女。

「では、お前が休むまで歌を歌ってあげよう」

歌い始めてすぐにクリスティーヌは寝入ってしまった。


彼女の寝顔を見ながら思う。

・・・クリスティーヌ・・・、お前こそが私の天使、私の世界のすべて、私の宇宙の中心だ。

これから、お前に肉の喜びのすべてを教えてあげよう。

神の造りたもうたその美しい建造物の秘密を、私がすべて解き明かしてあげよう。


そっと彼女の頬に口づけ、ろうそくを吹き消した。



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