ラウルは、妻の小ぶりだが形の良い乳房が揺れる様子と恍惚とした表情に、受け身でいられなくなって、
自らもクリスティーヌの動きに合わせて腰を突き上げるようにした。

するとより一層締め付けがきつくなり、中はびくびくと波打った。

妻からあふれてくる液体のせいでぐちょぐちょといやらしい音がして、広い寝室にやけに響く。

「あっ、あっ!ラ、ラウル、もうだめよ…私…」

「…何がだめって…?クリスティーヌ…」

「はっ…んんっんんっ…やっ…そんなに…突き上げない…で…」

繊細さこそないが、若者の力強い動きにクリスティーヌはおののいたが、それはすぐに喜びとなった。

「お、お願い…ああ、だめ、止めないで…あっ、あっ、…!!」



クリスティーヌの体は一瞬緊張し、それが去ると体中の力が抜けてくったりと夫の胸の中に落ちた。
どくどくと流れ込んでくるものを感じたので、彼も同じだったようだ。

二人は目を合わせた。

「愛しているよ、クリスティーヌ」

少し間を置いて彼女は言った。

「ラウル…あの…その…いろいろごめんなさい…」

つっと目を伏せたクリスティーヌを、ラウルはぎゅっと抱きしめた。
さっきはあんなに積極的だったというのに、今はもう普段の彼女に戻ってしまったようだ。

いろいろというのは、初めてじゃないことやベッドで情熱的だったことだろう。それは彼女の天使の指導の賜物に違いない。

嫉妬していないわけではないが、ラウルは天使を思う彼女ごと愛している。

育ちのせいなのか元々なのか、ポジティブでこだわる性格ではない(陽気でお気楽ともいえる)のも彼の長所のひとつである。



「…少し驚いたけど…それだけだよ。気持ちが変わるとでも思った?」

ラウルが微笑んで見せると、クリスティーヌはふるふると首を横に振った。

「愛しているわ」

「うん。ぼくもだ。さっき言っただろう?」

「ごめんなさい」

「それもさっき聞いた」

「でも」

「君から幸せにならなければ、天使だって幸せにはなれないよ」

「ラウル」

「ぼくは君の天使にはなれないけど、良き夫良き父になれる自信はあるんだ。

…ベッドの方は上達するのに時間をくれるかな。クリスティーヌが協力してくれることが大前提なんだけど」



クリスティーヌはラウルの腕の中で顔が熱くなった。セックスのことを言われたせいもあったが、
2度目のプロポーズのようでどきどきしてしまったのだ。

「あの…あなたが望むなら何でも…。

私は良き妻良き母になるのは自信がないけど、あなたを愛してゆく自信はあるの」

それを聞いたラウルは何だかとても愛しさがこみ上げてきて再び妻を抱きしめ、
夫の愛情を、あたたかさを感じたクリスティーヌは涙をぽろぽろと落とした。


こうしてラウルとクリスティーヌは無事に夫婦となり、末永く幸せに暮らしました。

そして、天使がこの幸せをもたらしてくれたのだと、二人は子供達に語って聞かせたのでした。



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