692 :ファントム×クリス フ○ラ編 :2005/05/26(木) 01:48:48 ID:zdZqTdp0

「飲んでみなさい、クリスティーヌ」

冷たい岩壁に囲まれた、しかしその晩餐の席はまるでフランス王宮内を思わせるように邪悪で美しく、
そして神聖な雰囲気に満ちたものだった。

  『オー・ド・ヴィー・ド・フリュイ』

「飲んでごらん、コニャック最良の産地カルヴァドス地方で造られたフルーツ・ブランデーだよ。
酒といっても原料はさくらんぼだ、甘くてお前好みだろう?香りもいい、フローラル系の香水に近い芳香がある。
お前はいつもこんな香りがする・・・そう思って選んできた」

テーブルの真正面に座っているクリスティーヌに視線を向けずに、まるで独り言のように私はそう呟くとグラスの中の芳醇な香りと味を確かめる。

「先ほどまでの晩餐を締めくくるにふさわしい最高のブランデーだ。さあ?」

促されてクリスティーヌは、やっと自分のグラスに口をつける。

「・・・苦い」まだ16歳のクリスティーヌにとってはたとえシャンパンをグラスに半分飲んだだけでも瞬く間に酔ってしまう。
ましてコニャックなどは口につけた瞬間は甘くてもすく゜に全身の血が激しく騒ぎ駆け巡るような錯覚に陥り、苦味しか唇には残らないだろう。

「ああまだお前には無理だったね、すまない。」

私は席を立ち、ナフキンを口に当てて涙を滲ませながら咳き込むクリスティーヌの肩を抱いてやり、背中をさすってやる。
たった一口の酒のせいで、彼女の頬はもう紅潮していた。

咳が治まり、安定した呼吸に戻ったのを確認すると、私はサイドワゴンに用意していた銀色の小皿をテーブルに置く。
その小皿の上にはまるで色あざやかな宝石がちりばめられたように、可愛いセロファン紙に包まれたチョコレート・ボンボンが並べられていた。

「チョコレートだよ、これなら楽しんでくれるね?」

しかしクリスティーヌは不安気な眼差しでチョコレートと、自分を見下ろす私を交互に見つめると、
ナフキンを握ったままの震える両手に視線を落とす。



「食べてみなさい?私のお手製だよ、味は保証する。・・・あの有名なサド侯爵が娼婦達に食べさせたような体に害のある物ではない。」

クリスティーヌの肩が一瞬震える。

「・・・食べたくありません・・・」俯いたまま、小さい声でクリスティーヌが答えた。

「食べたくない?」

「・・・・・・・・・・・・」

「どうして?クリスティーヌ」

「・・・薬は・・・・・・」

彼女が何を言いたいのかは私には十分わかっていた。

そう2週間前。この音楽の玉座に初めて連れて来た日、自分を少女の頃から慕い、心を捧げてくれたクリスティーヌに私は飲ませたのだ。

あまりに私に脅え、初めての性行為の痛みに耐えられないで涙を流し苦しんでいる娘を哀れに想い、口移しで媚薬を飲ませてやったのだ。

  『私のクリスティーヌ、すぐに痛みは消えるよ・・・もうすぐえもいわれぬ悦びに変わるよ・・・』

処女でありながら、その媚薬の効き目でまるで娼婦のように淫れ激しく自ら腰を振り私を求めていた彼女・・・
薬の効き目が切れた今、彼女は数日前の自分に虫唾が走るように感じているのだろう。

艶やかな姿を脳裏に思い出しつい口角が上がってしまいそうになるのを我慢しながら私は、
目の前で下を向き震えているクリスティーヌを見つめる。

「食べたくないのだね?」

上目がちに、唇を震わせながら頷くクリスティーヌを見て私は優しく口元を緩めてみせた。

「では食べなくてもよい」

あまりにあっさりとした私の返事にクリスティーヌは呆気にとられた様子だが、そんな彼女の肩をそっとなでてみる。

「椅子から降りて床に座りなさい」

一瞬の躊躇の後、彼女はゆっくり静かに立つとテーブルの下に椅子を戻し、部屋いっぱいに敷き詰めてあるペルシャ絨毯の上に膝を折る。

はっと彼女の視線がテーブルの上に吸い寄せられた。銀の皿に並んでいる綺麗な色とりどりのチョコレート菓子たち。

「だめだ、クリスティーヌ。もう遅い、今更あれを欲しがっても」



「なぜ私が食べるように言った時に食べなかったのだ?このボンボンには何も入ってはおらぬ、ウィスキーだけだ。
・・・薬はあの時あれ一回限りだった。これからも飲ますつもりなどはなかったのだぞ?

私の言う事を聞かないことがどのくらい愚かなことか、身をもって知るといい」

私を見上げる彼女の顔色がみるみる変わり瞳に涙があふれ、わなわなと震え泣き出す。

「・・・クリスティーヌ?少しきつく言い過ぎてしまったようだね、すまない。
お前がもしもまだあのチョコレートを食べたいと言うのならあげてもいい、ただし・・・」

両手で顔を覆い静かに泣いている彼女の、顎を持ち上げ艶やかな唇をそっと親指で撫でてやりながら
私はあくまで穏やかに次の行動を命令する。

「・・・お前のその美しい唇で私を歓ばせて欲しい。」


「菓子は今言ったことをちゃんとやり終わってからだ。いい子だから、早くすませてしまいなさい。
そうしたら、今度は優しくしてあげよう。

私の願いを叶えてくれたら今夜中に地上に帰してあげるよ。

そして時々会いに来てくれる程度でいい・・・私の望みはただそれだけだよ」

「・・・・・・・・・」

「いいね?」

ベルトをはずすカチャカチャという音が岩壁に響き、ファスナーを下ろす音が、試練が目の前に来たことを彼女に告げている。

「クリスティーヌ?」

私は右手で彼女の左肩を掴み、左手で頭を撫でてやる。

すでに勃起して先端からは先ばしりの精液を光らせている私自身を、

震えながらしばし虚ろな目で眺めると彼女は口を開き、迷うように半秒間停止してからそれを含み取った。



「・・・・・・うん・・・いい子だ・・・」

辛そうに目を閉じ、眉を寄せながら必死で私のものに片手を添えながらしゃぶっているクリスティーヌの顔を、
私は彼女の頭や頬を両手で撫でながら幻惑されたように見入った。

時折ぴちゃぴちゃという音が響くと私は耐え切れず

「ううう・・・・・・・・・うん・・・・」とうめき声を上げる。

そんな音をさせてしまう自分が恥ずかしいのか、羞恥から余計に辛い表情を見せる彼女が愛しくてたまらない。

「クリスティーヌ・・・・・・先にも舌を差し込んで・・・吸・・・おおっそう・・・だ・・・・・あああ・・・・・・」

さらにじわっと滲み出てくる先ばしり汁を舐めてしまったのか、苦味のあまりだろう

「う・・・・・」と呻きさらに美しい顔を歪ませている。

「ああそれは吐いていいよ・・・ほらここに出すといい」クリスティーヌがさっきまで使っていたテーブルの上のナフキンを渡してやる。

ナフキンにやや透明な液体を染み込ませると、私自身をさらに口の奥に咥えてくれる。

舌で裏の筋を遠慮がちにちろちろ、ツツーと舐め上げてくれるとたまらなく私も嗄れた声が出る。

「さあここも、円をかくように・・・・・・・」亀頭の根元のしわにも舌をさしこんでぐるっと舐めてくれるよう懇願する。

「そうだ・・・ああいい・・・・・・・・・っん、うう・・・・・・ああ下の袋も・・触ってごらん・・・揉んでくれ・・・・・」

優しく両方の袋を交互に片手いっぱいで揉まれると、あまりの快感に彼女の口の中にいる私が一層グッと硬くなりさらに天を仰ぐ。
喉の奥を突いて

「・・・・・・っ・・・あうっっ・・・・」

と苦し気な、すすり泣きに似た音がもれて聞こえる。

私の小さなクリスティーヌが、私の男根に泣きながらしゃぶりついて奉仕してくれているなんて。
父を恋しがって泣いていた幼い少女が、いつの間にこんなに艶やかに淫らに美しい女性になったのだ?
私の股間にすがりついて泣いているのを、私が見ているなんて・・・

「ふうっ・・・ふうっ・・・うっ・・・・・・・・」私は下腹で激しく呼吸をし、彼女の頭を押さえつけながら自然に腰を振ってしまう。
尻穴から脳髄までぞぞっと快感が駆け上がるようだ。もう私も限界が近い。



「クリスティーヌ・・・・・目を開けて私を見るのだ・・・」

彼女のまぶたがピクッと痙攣したように開きかかり、薄目で私を見上げる。咥えたままの彼女と目が合うと私は全身がゾクッとして口元が緩む。

「・・・・・全部飲むのだぞ・・・」

長いまつ毛がピクッと反応し、大きく瞳を見開く。

「私が与えた美しい声を出すその口で、私のものを全部飲んでもらう。吐き出すことは許さん。もし飲み切れなかったらそれなりの罰を与える」

彼女の両頬を手で包みながらかすれた声でそう告げると、彼女はまたギュッと目を閉じるとまた新たな涙を流している。
唇が震えるせいか私自身に歯が当たる。

彼女の自然にカールした美しいまつ毛が、私の胸毛から長く続いてきている陰毛と擦れ合う。

まつ毛の影から私の顔を仰ぎ見ている、「もういいぞ・・・」という優しい言葉を聞きたげに・・・

「うあああっっっ・・・・・・・・・うう・・・・・・・」私は絶頂を迎えた。

彼女の口の中に最後の一滴まで放出せんとばかりに頭を押さえつける。
私のゆっくり振っている腰にしがみついて耐えている、なんて健気なクリスティーヌ・・・

「はあっ・・・・・・・・うん・・っ・・・」

射精から一分近くも経って・・・すべて放出しきった私は抑えていた頭をやっと解放してやる。彼女はすぐさま両手を口に当てたが・・・

しかし両指の間から、ポタ・・ポタ・・と白濁した液体がこぼれ落ちる。絨毯には染み込まず、そのまま水溜りのようになり何滴も雫を落としている。

        “   飲み切れなかったらそれなりの罰を─      ”

飲み下すことが出来たのはわずかな量だったようだ。許しを求めて反射的に私の冷たい青緑色の目を振り仰ぎ、彼女は次には

身を二つに折ってゴホゴホと咳き込み、口の中に残ったすべてをそこに吐き出した。

「大丈夫か、クリスティーヌ?」私は手のひらを彼女の背に沿わせる。すぐ横にかがみ込んで、背中をさすってくれる存在に、

クリスティーヌはかすかな慰めを見出した。

どうやらマスターは“罰を与える”つもりはないらしい。叱咤の声が飛んで来ないところをみると・・・



「クリスティーヌ?平気かね?大丈夫だね?」

咳がようやく治まり、あえぐように呼吸しながら彼女はうなづいた。

「そう?大丈夫なのだね、良かった」

「・・・・・・・・・・・」

「じゃあ、早いところ後始末をしてもらおうか」

不信そうに振り返るクリスティーヌに、立ち上がりながら命じる私の声音はがらりと冷たいものに変わっている。

「・・・・・・・マスター・・・?」

「お前が汚した床だろう?お前が綺麗にしてくれなくては困るよ」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「もう一度舌をつかいなさい」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「舌で舐めて綺麗にしなさいと言っているのだ。聞こえないのか?」

さあ、と促す私に、諦めた視線を彼女は向けた。油断などすべきではなかったのだ、とばかりに。

「・・・・・・・・・わかりました、マスター・・・」

返事は呟きのように響いた。

彼女は犬のように床を這って、頭を垂れた。床にこぼれ散ったものをぼんやりと暫く見つめた後、何かまた呟き、舌をのばし─

「クリスティーヌ!」

舌の先に冷たい液体を感じるか、感じまいか、というところで私は両肩をつかんで引き戻した。

「クリスティーヌ、死にたいのか?」

「・・・・・・・・・・・・」

「死ぬなんて考えてはいけない」



晩餐の始まる前に飲んだシャンパンを冷やしていたバケツの中の氷水に、ボトルの水気を拭いたタオルを浸し絞る。

私はそのタオルで彼女の口元、汚れた指の一本一本を綺麗に拭き取った。

「お前が考えていることなんて私にはすぐにわかる。そんなに辛かったのか?」

「・・・・・・・・・・・・」

「食べるかね?」

銀の皿から取り上げられたチョコレート・ボンボンに目をやると、ほぼ同時にクリスティーヌは頷いていた。

包み紙をとって彼女の舌に1つのせてやる。
ひんやりとしたチョコレートの甘さが口中に伝わり、歯で噛み砕いた瞬間にウィスキーの芳香が口にあふれる。

アルコールが気持ち良く喉を焼いていく。

「・・・・・・・もっと、それを・・・・・・」

彼女の口に望み通り、私はもう1つ持っていってやった。待ち切れぬように歯に噛み砕かれて、ウィスキーがほとばしる。

無我夢中に食べる彼女の口に3個目、4個目と唇をくぐらせる。

「いくら食べてもよいのだ、こんなものは。だから本気で死ぬことを考えるのはやめにするのだ、よいな?」

私は化粧着のリボンに手をかけてゆっくり解きだす。ボンボンの酔いが回ってきたせいか上気した頬の彼女はされるままになっている。

「約束しよう。お前が本当に辛いと思うような真似はもうしない」

そっと抱きしめると頬にうつったほのかなウィスキーの芳香。私は愛しげに自分の頬を寄せ、そして口付けを交わした─

この子の考えていることなんて私にはすぐにわかる。

「お父様」と呟き、舌を噛み切るつもりだったのだ。

クリスティーヌに死の影を見つけた時、私は本気でゾッとした。生まれて初めて、ゾッとした。


「クリスティーヌ・・・目を閉じて・・・私を信じるのだ・・・・・・・・・・・」

このトーンの声が聞かされる時は、本当に安心できる時だと
長い年月の経験上で悟っているクリスティーヌの緊張がようやく緩み、微笑んでくれた。



back





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送