「さぁ、おまえのすべてを、私に……、おまえの夫に見せておくれ……」

そう言いながら、彼女の膝に手を掛ける。

下から軽く膝を押し、膝を立てさせた状態で両膝を割った。

「ああ……、いや……」

クリスティーヌの腰がうねってわずかな抵抗を示す。

その小さな抵抗がことさらに可愛らしく、却って私の劣情に火をつけた。

「さぁ、もっと脚を拡げて……、そう、いい子だ……」

相変わらず両手で顔を覆い、いやいやをしながらも、

私の手の動きにあわせて少しずつ脚を拡げていくクリスティーヌの可憐な様子に、

心臓がこれまでにないほど高鳴っている。


私の身体が入るほどに拡がった両脚の間をじっと見つめる。

彼女のそこは、私の愛撫を待たず、既に溢れでた愛液にまみれ、てらてらと光っていた。

ちらちらと揺れる蝋燭の灯に、少しずつ形を変えながら蔭を落とす栗色の茂みが愛液にまみれて貼りつき、

その下にある花びらは充分に充血してぽってりと紅くめくれ上がっている。

肉芽はひっそりと莢に隠れ、私の手で摘み取られるのを待つ第二の果実だった。

そして、男の手で脚を拡げられ、じっと視線で犯される羞恥に自然とうねってしまう腰の動きにあわせ、

花芯から溢れ出た蜜がとろとろとシーツに滴り落ちていく様子がたまらなく淫靡だった。


「可愛いな、クリスティーヌ……、もう、シーツまで濡らしているなんて……」

「ああ……、いや……」

「ああ、おまえは本当に可愛いよ……、こんなに溢れさせて……、ほら……」

そう言いながら、指で秘裂をなぞり上げた。

「あっ、ひぃっ……!」

腰を大きくうねらせて私の指に応えるクリスティーヌが愛おしい。

「ほら、よく濡れているから、指が滑る……」

秘裂を幾度か上下させると続けざまに高い喘ぎ声が上がり、腰をベッドに押し付けて

背を仰け反らせていく様は、とても処女とは思えないほど艶かしい。

「こんなに感じて……、いけない子だな……」

「あぁ……ん、マスター、……いや……」


秘唇がめくり上がり、紅い粘膜を露出させている。

爪の先で軽く引っ掻くようにこすってやると、じわりと奥から蜜が滲みだしてきた。

「これはまた、ずいぶんと溢れさせて……、……ごらん、自分がどれほど濡らしているか……」

肉のあわいからそっと蜜を掬い取り、愛液の絡みついた指を彼女の目の前に差し出す。

「いやっ、マスター、……はずか、し……」

「ふふ、こんなに濡らして恥ずかしいも何も……、」

そう言いながら、したたり落ちそうな愛液を舐め取った。

わざと音を立てて舐め取った後、彼女の眸を見据えながら

「美味しいよ、クリスティーヌ……、私の妻の味だ」と言うと、

彼女が羞恥に打ち顫えたのがわかった。


「マスター……、いや……」

「夫というものは、自分の妻については何でも、ひとつ残らず知っていたいものなんだよ……」

まして、妻がおまえのように可愛い女ならなおのこと……、と心のうちでつけ加える。

こんなに愛らしく、女神のように美しいクリスティーヌを婚約者に持った男が、

今の今まで理性を崩さずにいられたとは到底思えない。

私はなにかしら子爵の跡があるのではないかと密かに覚悟していたが、

私の動きに初々しく反応するクリスティーヌの様子から、

どうやら彼は初夜まで身を清くしておくつもりだったらしい。

しかし、一度でも他の男と婚約までしていた彼女を己ひとりのものになったと実感したいために、

私はクリスティーヌのすべてが知りたかった。


「だけど……、こんなの……、いや……」

「ふふ、こんなのは嫌っていうのは、指からじゃなくて、直接舐めて欲しいということかな……?」

「ち、ちが……」

クリスティーヌが言い終わらぬうちに、彼女の最も秘められた場所に口づけた。

「ああ───っ!!」

羞恥の滲む声でひと際大きく啼くと、身を捩って私から逃れようとする。

腰を抱えて退路を断つと、ゆっくりと秘唇を舐め上げた。

「あっ、ああっ!」

声を上げるのと同時に大腿がびくりと動き、虚しくシーツを蹴る。

その大腿を肩で押さえながら、なおも蜜にまみれた花びらを舐める。


二本の指を、花びらの内側の粘膜をこするようにゆっくり往復させながら、

莢に隠れた肉芽を舌先でつついてやる。

「ああっ……、あぁ……ん、やあ……」

よがって振る腰を抱え、ゆっくりと莢を引き上げて肉芽を口に含んだ。

舌でざらりと舐め上げる。

「ああっ……!! ひぃっ!!」

シーツを掴み、腰をくねらせて反応するクリスティーヌが快感に溺れてゆく様を眺める。

「初めてなのに、こんなに感じて……、おまえは本当にいけない子だね、クリスティーヌ?」

「ああ、いや……」

「何が嫌なものか、こうされて、感じているんだろう……?」

莢から出した肉芽を指先で挟んでやると、ひと際高いよがり声をあげた。


肉芽を左右にゆすり、こりこりと揉み込むように指先をこすり合わせる。

ふたたび肉芽を口に含み、舌先でつつくと、舌でぐるりと転がし、前歯で軽く引っ掻く。

様々に動きを与えてやるたび、むせび泣きながら身を捩るクリスティーヌの身体が

がくがくと顫え、絶頂が近いことを知らせた。


彼女の身体の上から廻した手で乳房を掴み、もう一方を秘所に添える。

花びらを二本の指でそっと押し拡げると、

恥ずかしがって「やだ……、マスター、いやいや……、」と泣き叫んだ。

「嫌だと言う割には、もうここはびしょびしょじゃないか……」

秘所に添えた右手でそっと肉芽を捏ねくってやると、臀を振ってよがる。

その臀を下から挿しいれた手で撫でまわしながら、

乳房を掴んだ手でそっと乳首を摘まみ上げた。

「あっ、はあぁっ……、いや……」

乳首をやわやわと捏ねながら、ふたたび肉芽を弄り始める。

脚を突っ張り、腰を捩って襲いかかる快感の嵐に耐えようとしているが、

目じりからは幾筋も涙が流れ、崩壊はもう目前に見えていた。


「あっ、ああ……、ああっ……」

喘ぎ声が切羽詰まったものになってきたのを確認し、ふたたび彼女の秘所に

顔を埋めると、両手で乳首を捏ねながら、硬くそそり立った肉芽を強く吸い上げた。

「あんっ、ああっ、ああ─────っっ!!!」

クリスティーヌが生まれて初めての絶頂を迎えた。


クリスティーヌが、己の両脚の間にある私の頭を押さえ、腰を強くベッドに押し付けて

背を弓なりに反らせた格好で絶頂の波に翻弄されている間、眼前にある彼女の秘所を見ていた。

入り口からとろとろと蜜を垂らしながら小刻みにひくつく彼女のそこは、

なかまで十二分に潤い、男のものを受け入れる準備を整えているように思えた。


次第に遠ざかる絶頂感を味わい尽くそうとするかのように、両手でシーツを掴み、

腰をわずかに持ち上げて揺らめかしている様がなんともいえず淫らで、

そんな姿を私の目に曝しているクリスティーヌを今ここで己のものにしたいと強く思う。


今夜、クリスティーヌはああ言ってくれたけれども、しばらくはその身体に絶頂感を教え、

それから後、夫婦の契りを結んだほうが彼女も受け入れやすいのではないかと考えていたが、

いまやその考えはどこかへ行ってしまった。

今すぐにでも彼女の温かい胎内に己の身を沈めてみたい……。


荒かった息遣いが少しずつ戻ってきているクリスティーヌの腰を引き寄せる。

いまだ愉悦の底をたゆたったまま、ぼうっとしているクリスティーヌは

私のしようとしていることに気づかない。

そっと己の先端を彼女の入り口にあてがう。

クリスティーヌの潤みをなすりつけるように先端を動かすと、

そこで初めて気づいた彼女が「マスター……?」と訝しげに私を呼んだ。


「クリスティーヌ、どうか私を許しておくれ……」

そう言って、ぐっと力を入れると先端がめり込むように彼女の膣内に入った。

「ぐっ、くぅぅっ……!!」

「ああっ、ごめんよ、クリスティーヌ……、痛いんだね?」

「い、いた……い……、いや……、マスター、いたいの……」

「クリスティーヌ、身体の力を抜いて……」

私の言葉など耳に入っていないらしく、全身で痛みを堪えようとしているクリスティーヌの

背中や肩をさすって何とか気を逸らせるようにしてみる。


「あ、あ、マスター……」

痛みに涙をこぼしながら私を呼ぶクリスティーヌのまだ若く未熟な身体に

私を受け入れさせるのは可哀想に思えたが、しかし、ここまできて後へは引けなかった。

「すまない、クリスティーヌ……、すまない……」

ふたたび腰を少しずつ前へと進める。

「あ、ああっ……!!」

クリスティーヌの処女の証か、強い抵抗を感じる。

ともすればせり上がっていく腰を押さえ、さらに奥へと進めた。


「うっ、ああっ!!」

ひと際苦しそうな声に、ふと見ると、クリスティーヌの白い腿が破瓜のしるしで紅く汚れ、

さらにシーツに拡がって染みを作っていた。

彼女へのすまなさと愛しさ、夫婦になれた喜びとがこみ上げ、彼女の背中に手をまわして抱きしめる。

「ああ……、マスター…………」

私の首に手をまわし、縋りつくように口づけをねだる。

痛みを誤魔化そうとするかのように懸命に口づけてくるクリスティーヌがいじらしい。


どうにか半分ほど埋め込んだところで、クリスティーヌを抱きかかえ、

「おまえのなかに全部入れるよ……」といいながら、少しずつ腰を前に進めていく。

大粒の涙をぽろぽろと零しながら私にしがみつき、痛みをこらえようと唇を結んだ彼女の

背中を抱えるようにして抱きながら、私のすべてを彼女のなかに沈めていった。

「あ、ああっ、ああああ…………!!」

根元近くまで埋め込むと、私の首に巻いた両腕をいっそう強く巻きつけながら、

ひと際甲高い声で啼いた。



彼女のなかは思ったとおり熱く潤み、しかし初めての侵入者をきつく締めつけるように襞が絡みついてくる。

やわやわとした粘膜であるはずなのに、まだどことなく硬い感じがするのはやはり処女だからであろうか。

痛みをこらえようといまだ私に縋りついたままのクリスティーヌの唇にそっと唇を重ね、

彼女をいたわるように優しく口づけた。


しばらくそうしてクリスティーヌを抱いたまま髪を撫でたり口づけしたりしていると、

彼女が甘えるように私の頬や肩先をつついたり、胸のあたりに顔を埋めたりし始めた。

おそらく局所はまだ痛んでいるであろうに、そうして甘えてくる彼女が愛しくて、

強く抱きしめると、クリスティーヌが私の背中に手をまわして抱きついてくる。

いつしかクリスティーヌの身体から力が抜け、

硬い感じのしていたそこからも力が抜けてきているように思えた。


ゆっくりと腰を使い始める。

先端まで抜き、また根元まで埋め戻すのは辛かろうと思い、

半身を抜いては根元近くで止める動作を繰り返す。

ねっとりと蕩けるような肉襞が私自身に絡みついてくる。

やわやわと肉襞が私を包み込み、熱い雫が奥から滲み出てくるのがわかる。

しかし、クリスティーヌの顔を見ると明らかに痛みを耐えている表情をしており、

この辺が限界だろうと感じた。


最後に、今ひとたび彼女のなかに自分があることを確認したくて、動きを止め、

クリスティーヌの顔を見つめる。痛みに耐えるためか強く目を瞑っていた彼女が私の気配に気づき、

涙に濡れた眸を開けた。

「ああ、クリスティーヌ……、これで私たちは夫婦になったんだよ……、

わかるかね、私がおまえのなかにいるのが……?」

微かに頷く彼女がこの世の誰より愛おしいと思った。

「クリスティーヌ……、ずっとこうしたいと願っていた……、

おまえとこうなるのが私の夢だった……、きっとおまえを幸せにする、大事にするよ……」

数時間前、祭壇で誓ったときよりもずっと敬虔な気持ちで彼女に誓う。

私にとってクリスティーヌは神に等しい、いや、私の唯一の神で私のすべてだったから……。


クリスティーヌを抱きかかえ、痛みをこらえる彼女にすなまいと思いながら、腰を振る。

「あっ、ああっ、ああ・・・!!」

痛みのために上げている声かも知れなかったが、クリスティーヌの喘ぎ声を聞いているだけで、

既に限界を感じていた私には充分な刺激だった。

ふたたび与えられる痛みに涙を零して耐える彼女の奥深く、私は己の証を吐き出した。


「クリスティーヌ、ここで待っておいで」

荒くなった息遣いを整えながら、痛みの過ぎるのを待っているらしい

クリスティーヌに声を掛け、私は食堂に水差しとグラスを取りに行った。

疲れているであろうクリスティーヌのため、水に蜂蜜を混ぜてやってから部屋へと戻る。

目も眩むような幸福に酔いしれながら、クリスティーヌ、と声を掛けようとした瞬間、

私はその場に凍りついた。


クリスティーヌの唇が見覚えのある形に動いたのだ。

思わず目を閉じ、瞬間的な怒りを鎮めようとする。

クリスティーヌは……、たった今、私と愛を交わし、私の妻になったばかりの

クリスティーヌは、私ではない男の名を口の端に乗せていたのだ。

あれは、あの形は確かに「ラウル」と言っていた。


声が顫えないよう注意しながらクリスティーヌの名を呼ぶ。

「水だ……、飲みなさい」

私の声が冷たく陰気になっていることにも気づかず、彼女は私の手からグラスを受け取ると

一息に水を飲み干し、はにかんだような笑顔で私にグラスを返す。

なんという毒婦……! 私以外の男の名を呟いたその口で私に笑みを送ろうというのか……。

信じられない気持ちでクリスティーヌの顔を眺める。


いや、さきほどのあれは見間違いかも知れない、この純真なクリスティーヌに限って

そんなことはあるわけはない……。そう自分を納得させて彼女の横に戻った。

甘えるように私の胸に顔を埋めてくるクリスティーヌの肩をうわの空で抱くと、

安心して疲れが出たのかすぐに彼女の寝息が聞こえてきた。

上掛けを彼女の肩口まで引き上げ、クリスティーヌの乱れた髪を見ながら、

先刻の口元をもう一度思い浮かべてみる。

しかし、何度考えても「ラウル」と言っているようにしか見えなかった。


神よ……、つい先刻あなたではなく人間に過ぎないクリスティーヌを神と崇めた

これが天罰なのですか・・・?


やはりクリスティーヌは私を信じてなどいなかったのだ。

フランスでも最も古く、ルイ14世の治世から続く名門貴族の出でありながら

彼女を正式な婚約者として遇し、危険を冒して彼女を救出に来た子爵の命を

わずかでも危険に曝すことなど、彼女にはできなかったに違いない。


さらに、七つの頃から毎夜彼女に稽古をつけ、彼女に声と音楽とを与えた私を裏切り、

私をこの淋しい地下に置き去りにすることもまた、彼女にはできなかったのだ。

そう考えれば、私を父のように慕っていた彼女が閨で甘えていたことにも納得がいく。

だがしかし、男として、夫として求められていたわけではなかったのだ。

そう、今夜彼女は、私を選んだことを後悔していないとは言っていたが、

ただの一度も愛しているとは言ってくれていなかったではないか・・・。


──── クリスティーヌは私を愛していない。

それが今の私にわかる唯ひとつの真実だった。





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