686 :踊り子−おまけ :2005/11/13(日) 17:58:43 ID:yDFXZ4b2

・おまけです(ファントム編)


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ある日、怪人はマダム・ジリーの部屋でお茶を飲んでいた。

「ところで先週あなたに話した、うちの生徒のことですけど」

怪人がその少女の名前を口にすると、そうそう彼女です、とマダムは言葉を続けた。

「あの子、突然めざましく上達したわ。踊りに凄みが増した。

今までは、何ていうか・・・そう、色気が絶望的に足りなかったわ。

正直言って、このままでは退団してもらわなくてはならないとまで思っていたわ。

でも今の彼女なら、立派にオペラ座に貢献してくれるでしょう」

喜ばしいことだ、と怪人は両手を合わせて呟いた。

そんな彼に向かって、マダムはそっと疑いの眼差しを向けた。

「・・・あなた、もしかしてあの子に何かしたの?」

怪人はにやりと笑って立ち上がった。

「この私が、私のオペラ座に不利になるようなことをするかね?

それでは、美味しいお茶をご馳走様」



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