513 :ファントム×クリス(翌朝) :2005/05/10(火) 23:57:17 ID:W8lhcn5W

幽かなオルゴールの音に彼女が目を醒ましたようだ。

辺りを窺っている気配がする。

こちらの気配を殺しつつ近づく。そっと天蓋を開けた。

「あなたは・・・、天使様?・・・マスター?私は一体・・・?」

「目が醒めたかね?お前は今、私の家にいるのだよ」

「あなたは天使様ではないの?」

「・・・・」

彼女の問いには答えず、私はベッドに片膝をつき、彼女の髪に手を伸ばした。

柔らかく纏わりついてくるその髪を手に取り、口づける。

「ああ、クリスティーヌ・・・。私のクリスティーヌ・・・。

ずっとこうしたいと願っていた・・・」

「マスター?」

これから起こることへの本能的な予感に、彼女の眸がわずかばかり開くのがわかる。

「クリスティーヌ・・・、クリスティーヌ・・・、私はお前に声を与えた。

私の愛によってだ。今日はもっと違う形の愛をお前に与えよう」

そう言って、唇を髪から離し、首筋へと移動させる。

「あ、ああ、いや・・・、マスター・・・」

首筋にそっと口づける私から逃れようと、彼女が右の手のひらをこちらに向けて

首を庇う仕草をした。そのまま手首を掴み、手のひらにも口づける。

そして薬指を口に含み、指先をそっと舐めてやると、

彼女がその身を震わせたのがわかった。

小指、中指、人差し指と、順に可愛らしい指を口に含み、

味わうようにしてしゃぶる。

「ああ、ああ・・・、いや、いや・・・ぁあ・・・」

一番敏感らしい薬指の先を、舌で円を描くように舐めてやると、

彼女は声にならない声をあげながら、左手を眉間にあてた。

感じてしまっている顔を見られないようにとの仕草なのだろう。

そんな彼女が愛しくて、今度はその左手を取り、右手同様に指を一本ずつ舌で愛撫する。

ぴちゃ、という愛撫の音が彼女の耳を刺激しているのだろうか、

くぐもった水音がするたび、彼女が身を戦慄かせているのがわかる。

それならば、と、今度は耳朶へ口づけを与えてやることにした。

「ああ・・・、もう、いや・・・、いや!」

私の唾液に濡れて光る手を離し、耳へと顔を近づけたその時、

彼女が思いがけず強い力で私の胸を押し、身体を起こそうとした。

「ああ、クリスティーヌ・・・、どうして?」

「あなたは私の天使様じゃない・・・! あなたは一体、誰なの?

どうして、こんなことを・・・?」

「私がお前の音楽の天使だよ、クリスティーヌ。

私はずっとお前を見守り、導いてきた。私の音楽を教えてきた。

今日は愛を教えてあげるよ、クリスティーヌ」

そう言いながら、私は首に巻いていたクラヴァットをはずす。

先刻まで私の口の中で甘く震えていた彼女の両手を取ると、

黒絹のそれで、きつくではないが、解けてしまわない程度に縛り上げる。

そのまま両手を頭の上に持って行き、左手で押えつける。

「いや・・・!!」と言いかける彼女の口を右手で覆い、右の耳にそっと口づけた。

複雑な地形に沿って、舌先でその稜線をなぞり、耳朶を舐めとり、甘噛みする。

私の声を、私の歌を聞くためにある、暗く小さな穴にそっと舌先を挿しいれてやると、

びくりと肩を大きく震わせ、息遣いがこれまでに増して荒くなった。

「ああ、可愛い私のクリスティーヌ・・・」

私の右手はもう彼女の口を覆ってはいない。

だが、彼女はもう抵抗する言葉を発したりはしない。

その代わりに洩れるのは、小さな喘ぎ声。

うわごとのように繰り返される「あ、あ・・・」という喘ぎ声は、

これまでの彼女のどんな歌よりも甘美に、心地よく私の耳に響いた。

左の耳も同じように舌先で輪郭をなぞり、耳朶を舐り、舌先を挿しいれる。

右の耳にも、空いた右手を使って愛撫を加える。

左には舌先、右には小指の先を使い、聴覚ではなく官能のための器官と化した

両の耳を同時に塞いでやる。

「・・・んはっ、ああああああ・・・!!!」

大きく喘いだ彼女の眉根は切なそうに寄せられ、唇がわなわなと震えている。

最初に拒まれた首筋に唇を這わせる。

彼女はもう拒まない。が、しかし、クラヴァットの手枷ははずさない。

手枷ごと両手を押えつけたまま、首筋から鎖骨へと移動していく。

鎖骨の下で息づく胸が大きく波打っている。

薄い布地の上から、指先でそっとふくらみに触れる。ぴくりと身体が反応を返す。

しかし、彼女はまたも抵抗する。

「だめ・・・! やめて、お願い・・・」

見ると目に涙をいっぱいに溜めている。

「ああ、クリスティーヌ・・・、可哀想に・・・。こんなに涙をいっぱい溜めて・・・」

私の優しい言葉に安心したのか、彼女がその美しい目を閉じると、

涙がつうと目じりから零れ落ちた。

「クリスティーヌ・・・」

零れた涙をすすり、頬に口づけし、そして彼女の願いは聞き入れない。


円を描くように手のひらで押えつけながら、ゆっくりと揉みしだく。

しばらくそうした後、今度は指の腹を使って、乳房を絞り込むように揉みしだいてやる。

彼女は涙を零しながら、いやいやをするように頭をふり続けている。

「あ、ああ・・・、いやぁ・・・、はぁぁぁん・・・、あああああ・・・。」

切なく洩れる喘ぎ声、喘ぎ声の合間に洩れる甘い吐息、

やるせなさそうに寄せられた眉根、ゆらゆらと揺れる頭・・・。

ふくらみの頂に実る果実は、布地越しにもそれとわかるくらい固く尖り、

私の手によって摘み取るに相応しいほどに熟したことを知らせていた。

人差し指の腹でそっと頂を撫でてやる。

「はぁっ!ああああああああああ!!!」

一段と艶めいた声が、摘果のタイミングの正しさを証明する。

頂を円く撫で、爪先でそっと擦り、そして摘み上げる。

「ああああああああ!!!!! ああ、あああああああ!!!!!」

哀れっぽくあげる声に含まれる艶と媚の色が一段と濃くなっていく。

一度、檻に閉じ込められ、その檻から出られないことを学んだ動物は、

檻が開いていても二度と逃げようとしないという。

彼女も同様に、私の手枷から逃れられないことを学んだらしい。

最初は左胸だけへの愛撫だったのが、両の胸への愛撫に変わっても、

彼女はその意味に気づかない。

涙を流し、身体を捩りながら、その手で抵抗することなく、

ひたすら私の愛撫に耐えていた。

充分にその可愛らしい喘ぎ声を楽しんだ後、ガウンの紐を解いた。

果実の薄皮を剥く慎重さで薄い布地を左右にはだける。

「ああ・・・、マスター・・・」

涙に潤んだ眸で私を見上げる彼女の愛らしく美しいことは、まさに天使だった。

「ああ、綺麗だ・・・、お前は誰より美しい・・・」

そう言いながら、紅く熟した果実を口に含む。

「あっ、はぁっ・・・!」

舌先で舐め上げ、転がし、上下の歯で甘噛みしてやる。

もう一方は、私の指に捕らえられたまま、何度も摘み上げられ、

捏ねくりまわされ、摘まれたまま頂を擦られている。

「ああ、あああああああああ・・・・」

左右を替え、私の舌と指の感触を存分に味わわせる。

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