602 :ファントム×クリス(三日後)1 :2005/05/20(金) 23:59:20 ID:NBIzkt4I

クリスティーヌを初めての絶頂に導いてから、三日が過ぎた。

その日の夕刻になって目を醒ました彼女は、しばらく恥ずかしそうな、何か言いたげな様子を

していたが、私がそのことに何も触れずにいることに得心したらしく、努めて冷静に振舞おうと

しているようだった。


ロシア式の紅茶を入れさせたり、床に散らばった譜面を拾わせたりといった簡単な仕事を与えると、

嬉々としてそれらの仕事に従事し、私がその結果に満足しているかどうかを窺う様子が堪らなく

愛しかった。

午後は、かつて彼女の楽屋でしていた歌のレッスンを、私のオルガンの前でしてやり、

時には並んで椅子に掛けさせ、一緒に歌ったりもした。

夜は、暖炉の前に座っている私に話をしてくれるようせがみ、決まって「お父さまはいつも

たくさんお話をしてくださったの」と言うのだった。

私の腰掛ける椅子に背をもたせかけ、私のほうに身を乗り出して話に聞き入る様子は

まるで父親に甘える娘のように、小さく愛らしく、いじらしかった。


・・・・・・しかし、私はお前の父ではない。あの朝、私の手と舌で絶頂を迎えたお前が

どれほど淫靡で美しかったか・・・・・・。他の誰も、お前の最も愛する父親だとて知らぬ

お前の姿を、この私は知っている。


そして、今夜、トルコから危険を冒してラーレを持ち帰った男の話をしてやると、

クリスティーヌが「おとめ心を得るためには」を歌ってみたいと言い出した。

トルコの後宮の門番に言い寄られたブロントヒェンが歌うアリアだ。

私がオルガンを弾き、彼女は私の隣に立って天使の歌声を紡ぎだした。


  おとめ心を手に入れるには優しくしたり、ご機嫌をとったりするものよ

  がみがみ言ったり、怒鳴ったりすれば愛は逃げていく


・・・・・お前に優しくし、お前の機嫌をとればお前の愛を得ることができるというのなら、

私はいくらでもお前に優しくし、お前の機嫌をとるのに・・・・・。


歌い終わると、彼女はそっと私の隣に腰をおろし、歌の批評を待つように私の顔を覗きこむ

ように微かに頭をかしげた。

彼女の髪が私の手に落ちかかり、その微かな愛撫に私はじっと座っていることができず、

思わず立ち上がってしまった。

彼女は私が怒っているのだと勘違いし、びっくりしたように目を瞠って私を見上げる。

「マスター、私の歌のどこがいけなかったのでしょうか・・・?」

私は、おそらく紅くなっているだろう自分の顔を見られないように彼女の背後に移動しながら

「いや、今夜のお前の歌は素晴らしかったよ、クリスティーヌ」と答える。

私の眼下に彼女の小さい頭と薄い肩があった。

そっと肩に手を置き、「今夜は高音が素晴らしく伸びていたね、クリスティーヌ」と言ってやる。

彼女が、肩に置かれた私の手を見遣り、そのまま私を見上げるように振り返った。

その姿態がなまめかしく、私は思わず身をかがめ、彼女に覆い被さるようにして、

彼女の小さな手をとってしまった。

彼女の小さな手。私の手にすっぽりと入ってしまい、彼女自身の手が見えないくらい小さい。

・・・・・もう、我慢の限界だった。


左手で彼女の両手を包み込み、右手で彼女の髪を片側に寄せる。

身をかがめたまま、顕わになった白いうなじにそっと口づけた。

「・・・・・は、」

彼女がはっとしたように大きく息を吐き出した。

「クリスティーヌ・・・、そんな風に男を見たらどうなるか、お前はそろそろ知らないといけない」


唇が触れるか触れないかというくらい微かに、うなじに唇を這わせる。

椅子の上でクリスティーヌが身体を硬くした。私の左手の下にある両手がわずかに動く。

「・・・・・はぁっ、・・・・・う、はぁっ・・・・・」

唇をうなじに這わせながら、白いレースの化粧着を肩から滑らせ、薄い肩を剥き出しにする。

うなじから右肩へと移動していく。

彼女の呼吸が荒くなっていくのがわかる。呼吸に合わせて肩が上下する。

右肩の中ほどに到着すると、強く唇を押し付けた。

「あ、ああっ!」


いく度か肩先に口づけした後、またうなじに向かってそっと唇を這わせていく。

「ああ、ああ・・・・・・・・」

私の熱い吐息と微かな唇の感触に彼女が小さい喘ぎ声で応える。

うなじを通り過ぎ、左肩へとさらに唇を這わせていく。

左肩にも強く唇を押し付けた。


左肩から首筋へと唇を這わせていく。

ほっそりとした首を私に差し出すように、彼女は頭を右に傾けている。

「ああ、はぁ・・・・・、っはぁ・・・・・」

首筋に唇を這わせたまま目を上げると、目の前に細かく震える彼女の唇があった。

・・・・・必ず、奪ってみせる・・・。それも、彼女から私に捧げさせるのだ・・・・・。


時折、軽く唇を押し付けながら、首筋を上へ上へと移動していく。

後ろから右手を伸ばし、彼女の胸のふくらみを、下から掬い上げるように掴んだ。

「ああっ、いや!」

「いや、じゃないだろう・・・・・? お前の胸はさっきから触って欲しくて脹れ上がっているではないか」

「ああ、そんな・・・・・」

彼女の両手を包み込んでいた左手を彼女の手から離し、左のふくらみも同じようにして掴む。

両手でゆっくりと、ふくらみを掬い上げるようにしながら揉みしだく。

「ああ、いや・・・・・、ああ・・・・・・・」

何度も何度も揉み上げながら、少しずつ指に力を入れていく。

だんだんと、乳首を絞り出すように、指だけで揉みしだいていく。

薄いレースの生地を押し上げるように、ふくらみの頂が固く尖っていく。


彼女の自由になった両手は、椅子の縁をきつく掴み、知らず知らずくねらせてしまう身体の動きを

どうにか止めようと必死で努力しているようだった。


「クリスティーヌ、目を開けて下をごらん」

「?」

彼女は無意識に、師である私の言いつけに従ってしまう。

私はずっと同じリズムでふくらみを揉みながら言う。

「お前の乳首が固く尖っているのがわかるだろう?」

「ああっ・・・・・・!!」

「私にこうされて、お前は感じているんだね?」

「マスター・・・・・、ああ、ひどい・・・・・」

「ひどいって、何がひどいのかな? お前がそうして欲しがっているのを知っていて、

お前の乳首を触りもしないことを言っているのかな?」

「ああ、そんな・・・・・、ち、違います・・・・・」

「本当に違うかな?」

そう言うなり、両の乳首を同時につまみ上げた。

「あっ!!!ああああああああああっっっ・・・・・・・・・・・・・!!!!!」

背中を弓なりにのけぞらせながら、ひときわ大きく声をあげた。

彼女の後頭部が私の仮面にあたる。

「嘘つきだね、クリスティーヌ・・・。こうして触って欲しかったのだろう?」

親指の腹で乳首を捏ねくりまわしながら、耳元に低く囁く。

「ああ、ああ・・・・・・・っっ!!!!」


脹れきった乳房を揉みしだきながら、人差し指と親指で乳首をつまんでやる。

人差し指の爪の先で引っかくようにこすってやる。

親指の腹で押えつけるように捏ねてやる。

うなじや肩、首筋に口づけしながら、指の動きを変化させてやるたび、

彼女はその身をくねらせ、甘い吐息をもらす。


椅子の縁を掴んだ手にあまりに力を入れすぎたのだろう、彼女の腕がぶるぶると震えているのに

気づき、彼女を抱き上げるとベッドに連れて行った。

抱き上げた瞬間、彼女の目にサッと怯えの影が走ったが、それでも落ちまいとしてか、私の肩に

手をかけてきた。


そっとベッドにおろすと、もともと脱げかかっていた化粧着の前がはだけ、胸が顕わになった。

とっさに化粧着の前を合わせた彼女に向かってこう言った。

「さぁ、クリスティーヌ、さっきの続きをして欲しかったら、自分で前を開けるんだ」

「そんな・・・・・、そんなこと、わたし・・・・・」

「出来ぬのなら、今夜はもう仕舞いだ」

賭けだった。椅子の上で、息遣いも荒く私の指に翻弄されていたクリスティーヌの様子と、

先刻、彼女の目にあった怯えとを天秤にかける。・・・勝利を確信した賭けではなかった。


「では、よくおやすみ」

両手で襟を掴んだまま、目を伏せて返事をしない彼女に敗北を確信しながら、帳を下ろそうとすると、

彼女が小さい声でこう言うのが聞こえた。

「・・・・・待って、待って、・・・・・・」

手をとめ、彼女を見下ろす。

「マスター・・・・・、わたし・・・・・・、ああ・・・・・・」

彼女の、襟を掴んだ両手が少しずつ左右に離れていく。透き通るように白い肌が眩しい。

目を瞑り、顔を背け、唇はふるふると震えている。

・・・・この瞬間、勝者は私だった。




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