既にラウルの胸ははだけ、花嫁は夫の胸のつぼみを親指と人差し指でつまむように刺激し、もう片方は舌の上でころがした。

「ラウル…大好き。大好きよ…」

瞳をきらきらさせて夫を見つめると、クリスティーヌは再びキスをし、そうしながら、大きな枕にラウルの頭をそっと押しつける。

彼女は夫のガウンの帯を解くと、自分もするりとガウンを脱ぎ落とし、体の半分を彼にあずけ、肘で支えるような格好をした。

子爵はされるがままであった。

心配していた衣服は、新妻の手によって脱がされつつあり、彼女も既に薄い肌着を身につけているのみだ。
そして、彼はクリスティーヌの愛撫に悶えていた。

「い…位置が逆じゃないかな…クリス…んんっ」

くちびるで口を塞がれてしまった。

「…いや…?」

彼女の栗色の長い髪がラウルの顔にかかる。ふんわりと漂う髪の香りが彼を刺激する。

上気した頬、潤んだ瞳、うっすらと開いているくちびる。
少女のあどけなさと女を混在させている花嫁に、彼は息をのんだ。

「…いや…じゃない」



クリスティーヌはにっこり微笑んで愛撫を再開した。どうもこれからが本番らしい。
彼女は夫自身に手を伸ばしきゅっと握ると、いたずらっ子のようににやりとした。

「すてき…」小さく呟いたかと思うと、彼女はするするとラウルの足の方へ移動し、ぱっくと彼のものを口にくわえた。

ラウルはびくりと体を震わせて、抗議しようと口を開いたが、出たのは呻き声だった。

「あ、うっ…く…っ」

彼の可愛い花嫁は、夫の大きく固くなったものを愛おしそうにうっとりした表情で、ちゅばちゅばとしゃぶるのだ。
強く弱く吸い付いつき、先っぽをじらすように舌でしつこく責める。

陰茎がそうされていれば陰嚢だって例外ではいられない。ころころと舌で弄ばれ、たっぷりとした唾液とともに舐め上げられる。
白い指が内ももを優しく這ってきて、それらの感じやすい部分に触れれば、口や舌とは違う刺激に再びラウルは身もだえた。

低く呻いたり喘いだり、体をこわばらせたりよじらせたりする夫の反応は、クリスティーヌを幸せな気持ちにさせていた。

私が彼を喜ばせているんだわ♪

誇らしい気持ちで彼女はせっせと愛撫した。



クリスティーヌは忘れている。マダム・ジリーからきつく言われていた結婚の心得のことを。

殿方に全てお任せして云々、というあれである。

マダムのことだから、クリスティーヌが音楽の天使の厳しい指導のもと、そちらの方も習得させられていると踏んでの助言であったに違いない。

しかし、この花嫁はちょっぴり天然気味なので、マダムもっと解りやすい言葉で示してやるべきだったかもしれない。

「初夜のベッドでは処女のように動かず、気持ち良くない振りをしなさい。主導権を握らせておけば殿方は機嫌がいいものです。」とでも。

まあそれでも、欲望に火がついたら止められないのが若さであるからして、あまり意味を成さないかもしれない。
実際、クリスティーヌはもうめろめろの状態だ。



一方、子爵はというと、色々な思いが頭の中を走馬燈のように駆けめぐっていた。

愛する女性と共にいられる嬉しさ、初めての経験に対する不安と戸惑いと喜び。

リードしたいという欲求もあるが初心者であるし、あまり男らしくないかもな〜と多少は思うものの、抗う気持ちはとうに無い。

ただ、誰が結婚前の妻に男性を喜ばせる術を教えたのかは気になる点ではある。

見当はついてはいるが、自分のものをその彼のものだと思ってしゃぶっていたら嫌だな。
とか、大きさを比べられていたら嫌だな。とか、技術がないのねと思われていたら嫌だな。
等々悪い方向に考えがゆくのだが、それも性的興奮に花を添えていることは確かだ。

この場合、得な性分というべきだろうか。



裏のすじを舌先でちろちろと働きかけられて、危うく爆発しそうになったラウルだったが、
妻が動作を止めて「…待って、まだ待って…」と言うので寸でのところでそうはならなかった。

「ど、どうしたの…?」

クリスティーヌは自分で、するすると小さな白いパンティを脱いでしまった。

「…お願い。我慢できないの。ごめんなさい…ラウル」

クリスティーヌはラウルの手をとって、自分自身の秘所に導いてやった。

 初めて触れる茂みに隠されたその場所は、すでにぴちゃぴちゃと音がする程濡れており、

ラウルの指はすんなりと侵入を許された。
すると、妻が「んんっ」と声を漏らしたので、これはと思い、彼はぬぷぬぷと指を出したり入れたりしてみた。


「ああっ…!」

声が大きくなり、指の締め付けがきつくなった。

「んっ…やっっ…ラウル」

「嫌のな?」

「違っ…あっんんん…ラウル、ラウル…」

クリスティーヌは腰を回すようにしてもっともっととせがんでいるようだ。息が荒くなり、愛液があふれてくる。

「すごいな…」初心者故の素朴な感想だったのだが、妻はその言葉に興奮したようだった。

「っや、そんなこと言わないで…。ああ、お願い、お願い…ラウル…もういいでしょう?」

彼女は泣きそうな表情でそう言うと、おもむろに夫にまたがって体内に彼のものをぬっぷりと収めた。

「は…ああ…ん…」

ちょっとずつ位置をずらし、あたると気持ちのいいところを探しだすと、クリスティーヌはゆっくりと腰を動かし始めた。


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