171 :ファントム×メグ:秘密の交換 :2005/07/03(日) 22:59:48 ID:WOxDDjP8

クリスティーヌが戻ってこない。

ガラコンサートの晩、楽屋で着替えたらすぐに戻るわって言っていたはずなのに。

私は、少し夢見がちなところのある親友がとても心配で、楽屋を探してみることにした。

鍵束のかかっている場所は知っている。なぜかお母さまはあの楽屋に出入りすることに

いい顔をしないのだけど、やっぱりクリスティーヌが心配だから・・・。


鍵を開け、「クリスティーヌ?」と声を掛けてみる。返事はない。

暗く静まり返った部屋に人の気配はなくて、奥へと足を運びながら、ここに私の親友は

いないみたいだわと思った。でも、何か手掛かりになるものもあるかも知れないし。

その時、部屋の奥から何か歌声のようなものが聞こえた。 幽霊? そういえば、消防

主任が、以前に地下三階で天使の歌声のようなものを聞いたと言って、真っ青な顔をして

いたことがあったわ。

声のする方に行ってみると、鏡の横から幽かに灯りが漏れている。

不思議に思って鏡に近づいてみると、鏡の横に隙間があり、灯りはそこから漏れていた。

この鏡、扉になっていたんだわ・・・。

手を掛け、そっと力を入れると、鏡は横にずれて、その前に狭く湿った回廊が現れた。

こんなところに、こんな通路があるなんて・・・、誰も知らないに違いないわ。

いえ、もしかしたらお母さまは知っているのかも知れないけれど・・・。

ふと後ろを振り返ると、鏡の向こうに部屋の様子が見えた。

この鏡、こちらからは透けて見えるのね・・・! こんな鏡ってあるかしら・・・!

私はものすごい秘密を発見したような気がして、蝋燭を持つ手が震えた。

蝋燭をかざしながら、通路をたどって行く。

サッと何かが目の前を横切った気配がして、思わず叫んでしまう。よく見ると鼠だった。

ほっと安堵の吐息が口をついた瞬間、私は後ろから伸びてきた何者かの手に口を塞がれて

しまった。


「んっ、んんっ」

口を塞ぐ手から逃れようと顔をふる。しかし、口を塞がれ、息もろくにできない状態で

動き続けるのは無理だった。

その頃にはもう口を塞いでいない方の手で腰を抱えられ、私はもと来た楽屋へと連れ

戻されようとしていた。

口を塞ぐ手から革のにおいがし、どうやら手袋を嵌めた手だとわかる。

ふった頭がその何者かの肩にぶつかり、背の高い男だと知れる。

脚を突っ張り、身を捩って逃れようとしても、男の力に敵うはずもなかった。


楽屋に連れ戻されると、男がまだ口を塞いだまま、耳元でこう言うのが聞こえた。

「この楽屋の秘密を知ったおまえを、このまま帰すわけにはいかないな・・・」

ひどくゆっくりと話しているのに、その声音に含まれる何かにとてつもない恐怖を感じる。

一体、私はどうなってしまうというの・・・、私は殺されてしまうの・・・?

「そうだな、私もおまえの秘密をひとつ握ればいい、そうしたら、お互いに秘密は

 守られるからな・・・。おまえがこの部屋の秘密をしゃべったら、私もおまえの秘密を

 皆に知らせてやる・・・、そうだな、それがいい・・・」

私の秘密? 何を言っているの?

息が苦しくて、頭がうまくまわらない。だんだんと意識も遠のいてくる感じがした。


次の瞬間、ようやく口を塞ぐ手から解放され、しかし、悲鳴を出す間もなく、口に何か

布のようなものを咬まされた。

「んっ・・・、んんっ・・・」

猿轡をされ、相変わらず呻き声しか出せないが、鼻から呼吸をすることはできる。

ようやく辺りの様子がわかってくる。身を捩ると、鏡に映った自分の姿が見えた。

そして、私の背後にいる男の様子も。

黒いマントに身を包み、黒い革手袋をした、背の高い男・・・。

このオペラ座で見かけたことは一度もないはず・・・。なのに、この楽屋の秘密、と

言った。一体、この男は誰なの・・・。


腰ごと掴まれていた腕のうち、右だけ、男の縛めから自由になった。

腕を大きく振り上げて、男へ反撃する。手が男の顔に当たったはずなのに、手の甲に

堅い感触が残った。一体、何だったの・・・、この男は人間ではないの・・・?

けれど、そんなことを考えている間もなく、振り上げた腕を掴まれ、後ろ手にまわされる。

「ん、んんっ」

痛さのあまり、声が出てしまう。

残った左も後ろにまわされ、手のひらを表に向けるようにして縛られた。

そして、背中をとんと押されると、私はそのまま前に倒れ、膝から床へ崩れこんだ。


あっと思う間もなく世界が回転し、私は縛られた手を背にしたまま、仰向けにされ、

上から黒い影が圧し掛かってきた。その顔を見て、息を呑む。

男の顔には白く光る仮面があった。髑髏のような形をしたそれは、闇の中で鈍く光を

反射させている。そして、仮面の奥からはそのまま視線で人を殺せるような鋭い瞳が

覗いていた。


「んー、んんーー」

「何をするのかって? おまえの秘密をいただくんだよ。私の秘密と交換するだけの

 価値のある秘密をな・・・」

そう言いながら、男は私の胸元に手を掛け、ホックを器用にひとつずつはずしていく。

かなりの数のホックをすべてはずすと、男は唇だけで薄く笑って、前を割った。

胸がこぼれ出る。

「んんー、んんーー」

「ほぅ、なかなか豊かな胸をしているじゃないか、・・・」

触られもせず、じっと眺めまわされる。恐怖のために呼吸が荒くなり、胸が上下して

しまうのを、好色そうな笑みを浮かべた男にじっと見られている。


つと男が手を伸ばして乳房を?んだ。

「んーーっ!」

両の手を使って円を描くように揉まれる。

「手に余るほどとは・・・、」

男に胸の大きさを指摘され、屈辱に涙が滲む。この大きい胸のせいで、何度嫌な目に

遭ったことだろう。なのに、揉まれている乳房から湧き上がってくるこの感覚は一体

何だろう・・・、嫌なのに、みぞおちの辺りから痺れるような感覚が湧いてくる・・・。


男の手の動きがだんだんと乳房を絞り込むようになってくる。

嫌なのに、なぜか胸をせり出してしまう。いや、これは腕が痛いからで、もっと触って

欲しいからってわけじゃない・・・。

「ふふん、そんなに胸をつき出して、私を誘っているのか? どうされたいんだ・・・、

 聞くまでもないな、こうされたいんだろう?」

途端に乳首をつままれた。

「んんーーっ!」

自分の欲望をよく知らない男に見透かされていた屈辱で身体中が火照る。

乳首をつままれ、ぐりぐりとこねられる。

男の指の先から乳首を伝って、快感が腰にまで達する。


「ずいぶんと気持ちが良さそうじゃないか、・・・では、これはどうだ?」

男が身体をずらしたなと思った瞬間、乳首を咥えられた。

「んーーーっっ!」

長い舌でねぶりまわされる。

「んんっ、んんんっっ」

「どうやら気に入ってもらえたらしいな?」

そんなことを言われて、それでも生温かい男の舌の感触に、もっともっと乳首を嬲られ

たいと思ってしまっている。

乳首を強く吸われ、舌先でねぶられるだけで、頭の芯が痺れたようになる。

「んっ、んんっ・・・」

声なんて立てたくないのに、乳首を下から舐め上げられ、もう片方を強くつままれて、

声を上げてしまう。




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