嫌だと言いながら、彼女の臀が左右に大きくうねり、そのたび彼女の膣肉が締まる。

肉襞が妖しく蠢き、私自身に絡みついてくる。襞全体がじわりと私を締めつける。

浅い抜き差しで性急に突き上げてやると、「いや、いやいや、…………」と首を振りながら、

私の動きに合わせて臀を振る。

おそらく、彼女自身にも制御できず、自然と腰が動いてしまっているのだろう。

「くっ、そんなに尻を振って……、淫乱だな、オペラ座の歌姫は……」

「うう……、いやあ……」

言葉で嬲りながら、深い抜き差しに変えてやる。

いったん亀頭のあたりまで抜き、ゆっくりと埋め戻す。

彼女の白い臀に私の黒光りしたものが入っていく光景が堪らない。

奥へと続く天井のある箇所が彼女の弱点で、そこをこするように亀頭を当ててやると、

ひときわ高い声が上がった。

「ひぃ……んっ! っん、くぅぅ……」

「おまえはここが大好きだものな、こうされると我慢できないだろう……?」


私を締めつける力がだんだんと規則的になってきた。

クリスティーヌが絶頂を迎える先ぶれだ。

「逝きたいんだろう、クリスティーヌ? ええ? どうして欲しい、クリスティーヌ?

いつもみたいに突き上げて欲しいか? おまえの好きなところに当たるようにしてやろう。

……おまえはこの化け物に犯されて、逝くんだ。 逝くがいい、クリスティーヌ!」


愛液にまみれた臀を強く掴んで、激しく腰を使った。

彼女のそこに己の怒りをぶつけるように深くつき刺し、腹まで貫かんばかりに突き上げる。

「ああっ、いやあっ! いやああ───────っっ!!」

恥辱と悲しみに彩られた悲鳴のような声を上げ、彼女が絶頂に達した。


彼女を私の力の前に屈服させたい……。

それでしか、私は己のプライドを守る術を思いつけなかった。


ひくつく彼女のそこから己自身を抜き取った。楔をはずされた彼女の腰がベッドに沈む。

ベッドに突っ伏したまま、嗚咽を洩らしている彼女の身体に手を掛け、ひっくり返した。

「あっ! いや!」

クリスティーヌの濡れた眸が私の顔で焦点を結ぶより早く、傍にあった布切れで彼女の目を覆う。


それは、コートの下に着けるモスリンのスカーフで、夕べ私が彼女に与えたものだった。

くしゃくしゃになるからしまっておきなさいと言う私の制止を聞かずに、彼女がベッドにまで

持ち込んで、どうにか宥めすかしてベッドサイドのテーブルに置かせたのだった。

大事そうにスカーフを胸のところに抱え、嬉しそうに私を見上げていた彼女の笑顔を思い出す。

こんなことにこのスカーフを使うとは、あの時、誰が想像し得ただろうか……。


「こうすれば、私の顔を見ずとも済むからな、ありがたいだろう?

 私を恐ろしそうに見つめるおまえの顔なんて、私だって見たくないからな」

薄い薔薇色の布地が彼女の涙を吸い取って、みるみるうちに濃い牡丹色へと色を変えていく。


「……もう許して、マスター……」

「ははっ、まだまだだよ、クリスティーヌ。

 こんなもので済むと思うなよ、私の屈辱がどれほどのものだったか、思い知るがいい。

 おまえを信じていたのに……、寝ている間に仮面を剥ぐとは、なんという恥知らずな……」

「……だって、マスターの……、お顔を見たかっ……から……」

彼女の手を掴んでベッドに押しつけ、彼女に圧し掛かった。

「私の顔が見たかった? 顔が見たかっただと? 見て満足したか?

 おまえが想像していた通りだったか? ええ、どうなんだ!」

「……マスター……」

「マスターと呼ぶな! もう私はおまえのマスターなんかじゃないだろう?」

言い募りながら、先刻の彼女の恐怖に見開かれた双眸を思い出し、胸が痛んだ。


組み敷いた両手を押さえつけたまま、クリスティーヌの首筋に舌を這わせる。

「うう……、いや……」

嫌がって首を捩るクリスティーヌの乳房を掴む。

「ああっ! いやあっ!」

「いやだと言う割に脹れ上がったままじゃないか」

脹れきった乳房を揉みしだきながら、人差し指と親指で乳首をつまんでやる。

そのまま乳首を引っ張り上げると、指先をこすり合わせるようにして捏ねてやる。

「んっ、ふっ…………」

首を振って拒絶しつつも、切なげな喘ぎ声を上げる。

「ふふ、やはりここが良いのか……、随分と良い声で啼くじゃないか」

「ああ……、いやぁ……」

人差し指の爪の先で引っかくようにこすったり、親指の腹で押えつけるように捏ねてやる。

厭そうに顔を歪めているにも拘わらす、身をくねらせ、口からは甘い吐息を洩らす。


その顔を憎々しげに見下ろしてから、おもむろに乳首を口に含む。舌でざらりと舐め上げる。

「あっ! はぁっ…………!」

「これはまた、随分と気に入ったようじゃないか」

「うう…………、いやぁ、……うっ、んくっ!」

一方を舌で転がしながら、もう片方はゆっくりと揉み上げる。

舌で転がし、強く吸い上げ、ゆっくりと舐め上げた後、上下の唇で挟み、そのまま舌先を

そよがせ、身を捩るのを確認した後、上下の歯で甘噛みしてやる。

そのたびクリスティーヌは啼き声を上げ、涙で目隠しを濡らして狂ったように身を捩る。


「身体は悦んでいるのに……、そんなに泣くほど嫌なのか……」

涙で濡れた目隠しや食いしばった歯の覗く口元を見ながら、ふたたび怒りが燃え上がる。

「いやらしいおまえのことだ、そんなに嫌がっていても、ここは……」

と言いながら、クリスティーヌの秘所に指をあてがった。

温かい愛液でぬかるんだ彼女のそこに指を這わせる。

「うぅ……」

「やはり、濡らしているのだな……、すごいじゃないか、尻まで垂らしている」

「あぁっ……、いやぁ……」

「こんなに濡れているんだ、すぐにも咥えたいだろう……?」

クリスティーヌの返事を待たず、己のもので彼女のそこを一気に穿った。


「いやあ──────っ!!!」

「そら、根元まで一息に入った……」

「あっ、あっ……」

彼女のなかが大きくうねる。

肉襞を掻きわけるようにして抉るたびに啼き、粘膜をまとわりつかせながら引き抜くたびに啼く。

「いや、いやぁ……」

亀頭で彼女の最弱の箇所をこすってやるたびに激しく身を捩り、ひときわ大きく泣き叫ぶ。

「いや、いやぁっ……!」

「嫌がってはいても、ここはやはり良いようだな……」

「いや、いや……」

「ここをこすられて、もう逝きたくなっているだろう……」

「ち、違……」

「さぁ、逝くがいい、」


クリスティーヌの腰を掴み、激しく腰を使う。

真っ直ぐに突き上げ、時折角度を変えては突き上げ、亀頭まで引き抜いた後、

根元まで一息に呑み込ませる。彼女の肉襞がうねり、蠢き、絡みつく。

狂ったように身を捩る彼女を見ているうち、なぜだか残酷な気持ちになり、

彼女から目隠しを取り去った。

「おまえを逝かせてやる男の顔をよく見るがいい。

おまえはこんな化け物みたいな顔をした男に抱かれて逝くんだ、クリスティーヌ……」

「ああっ、いやいや……、ああっ、いっ、逝っちゃ……ううぅ…………!!!」

彼女は私の顔を見据え、その大きく見開かれた眸から涙をぽろぽろとこぼしながら、絶頂に達した。



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