589 :メグは見た :2005/08/31(水) 01:21:15 ID:NcruiP9R

メグは眠れない日々を過ごしていた。


1週間前に見てしまったクリスティーヌの秘め事が、脳裏に焼きついて離れない。

忘れようとすればするほど鮮明にあの夜の事が目に浮かぶ。

数ヶ月ほど前からクリスティーヌが真夜中に抜け出してどこかへ行くのを、

メグはそっと追跡していた。

いつも途中で見失って諦めていたが、あの日とうとう秘密を知ってしまったのだ。

“真面目そうなクリスティーヌが・・・”

未だに信じられない出来事に胸が苦しくなる。

しかし、ふと気が付くとあの夜のことが何度も頭で再現され、理性とは別な処から

湧き上がってくる興奮に悶々としてしまうメグだった。



・・広い迷路のようなオペラ座に、古い小部屋が集まった一角があった。

クリスティーヌの後を着けてきたメグは、長く暗い廊下を歩き、曲がり角で何度も彼女を

見失いそうになりながら、彼女がそんな部屋のひとつに入ったのを見届けた。

施錠してなかったので入ろうとしたが、後ろめたさからとまどい、廊下で彼女を待つことにした。

だが長い間待っても彼女は戻ってこない。メグは引き返そうと戻り始めたが、

やっぱり好奇心には勝てず、自分もそっとその部屋へ入ってみた。

部屋は真っ暗で、なんだか黴臭い匂いがする。彼女の姿はどこにも見当たらない。

違う部屋だったのかとあきらめて戻ろうとしたその時、

壁に掛けてある大きなタペストリーのほうから漏れる声に気がついた。

そっと耳を当ると、クリスティーヌの声と、もうひとつ別な声が聞こえる。

「・・・?」

神経を集中するメグの足元に風が感じられた。タペストリーの下からわずかに風が

入ってくるのだ。

布を捲ると裏側に巧妙な隠し扉が存在した。風はこの扉の隙間から入ってくる。

これを横に引けば中へ入れそうだが、もちろんそんなことはできない。

メグは慎重に隙間を広げ、そこから片目で中を覗いた。

闇のなかに白くボーっとしたものが浮かんでいる。

それがメグの頭の中でだんだん像を結んだとき、彼女は小さな声を上げそうになった。


ぼんやりと白く見えたものはクリスティーヌ。彼女は全裸でベッドに横たわり、

右膝を折って前に出し、こちらを向いていた。胸を隠し、長い髪が顔にかかっている。

艶かしい曲線を描いて横たわる絵画のような彼女の美しさに同性ながら目を奪われた。


“クリスティーヌ、・・・どうしたの?なんでこんな所で寝ているの?”

訝しがって目を凝らすと、部屋がにわかに明るくなった。雲間から姿を現した月が、

窓を通して青白い光を射し込んだのだ。

「・・・ひっ!」

メグは自分で自分の口を押さえ、瞠目して固まった。クリスティーヌの背後に

同じく裸の男が横たわっている・・・。

男は顔半分をマスクで覆い、クリスティーヌを後ろから抱きしめていた。


“・・・一体、一体どうしたっていうの?クリスティーヌ・・・”

ふたりの親密な雰囲気から、これが危険な状況でないことだけは察知できた。



迷宮のようなオペラ座で忘れられたような片隅にある小部屋。

ファントムとクリスティーヌは洞窟以外の密会場所にここを使っていたのだ。

部屋の床は迷路を通じて地下の洞窟に繋がっている。

ファントムは以前から時々、この古い小部屋を訪れていた。

ここから夜空にかかる月を眺め、思索に耽ったりするのが好きだった。


二人はしばらく逢えなかった寂しさを何度も嘆き、

ファントムのささいな嫉妬から小さな諍いをしてしまった。

原因はクリスティーヌがシャニュイ子爵からプレゼントされた高価な髪飾りの話だ。


ファントムは若いクリスティーヌの気持ちを察し、黙って聞いていたが、だんだんと苛立ってきてしまった。

無邪気に細かな細工の様子までも話す彼女に、そういうプレゼントなどしたことがない自分へ

のあて付けなのか?とも疑ってみた。


しかし、そんなものは捨てろ、と命令するのもプライドが許さない。

次第にファントムの言葉は棘を含み、最近稽古に身が入らないのはその子爵のせいだろうと

意地悪く質問した。本当は彼もクリスティーヌが一所懸命に稽古をしているのを知っている。

しかし彼はマスターの立場からしか彼女を責められないのだ。

クリスティーヌは言葉をうまく操れず、弁明できないもどかしさからとうとう泣きだし、

涙を拭きながら帰ろうとした。しかしファントムは後ろから強引に彼女を抱きしめ、

そのまま抱えてベッドに押し倒したのだ。

初めは抵抗していたクリスティーヌも、ファントムの真っ直ぐな瞳と吸い付くような愛撫で、

次第に心と体が解けていった...




ファントムはクリスティーヌの背後から、首筋に何度もキスを這わせ、

低く小さな声で何事か囁いている。

「…そんな……だめ…」

クリスティーヌが甘く呟くと、また耳元でファントムは何かを囁く。

ファントムは彼女の右肩に口づけながら、後ろから両手で丸い乳房を優しく揉む。

小ぶりな乳房だが、乳首がつんと上を向き、男の欲情をそそる。人差し指で乳首をコリコリと

まわすと、赤味を増して真ん丸く突出した。突き出たそれを今度は手のひらでまわす。

「ああ…んん、ああっ……ぁあ…」

クリスティーヌはのけ反りながら両腕を上げ、後ろにいるファントムの髪や顔に触れようとする。

官能に身を捩りながらファントムの愛撫に応えようとするクリスティーヌに、メグは激しく興奮していた。


ファントムは自分に絡まったクリスティーヌの両手首を彼女の背中に導き、

左手でひとつに捉えた。

右手はクリスティーヌのあらゆる処に指を滑らせ、背中やうなじにキスをくりかえす。

クリスティーヌはファントムの大きな腕と脚に全身を蹂躙され、なす術もないまま俯いたり、

のけ反ったりしながら白い身体をうねらせている。

ファントムはクリスティーヌの顔にかかった髪を掻きあげ、首筋や肩にキスを這わす。

クリスティーヌは首を返し、小鳥のように彼のキスをその唇に乞うた。

ふたりの舌が絡みあっていたのがメグに見えた。お互いを食べあうような

ねっとりとした粘膜の触れ合いの後、交じったふたりの唾液が彼女の唇の端から溢れ、

ひと筋頬を伝った。

ふたりは互いの唇を甘噛みしたり、水が小さく跳ねるような音をさせ、

何度も何度もキスをする…………。


メグは強烈な眩暈に襲われながらも、この光景から目を逸らすことができない。

呼吸が荒くなり、じっとりと汗ばんでいるのが自分でも分かった。


“…でも、あの男は一体………?”




「クリスティーヌ、可愛いよ……たまらない」

ファントムはクリスティーヌの耳元で低く囁き、うなじにキスを這わせた。

「ああ、マスター、嬉しい……私も、とても…!」

クリスティーヌの唇はまたファントムの熱いキスに塞がれてしまう。


“マスター?!”

“マスターって……まさか、あの天使のこと…”

メグは以前にクリスティーヌから聞いていた「おとぎ話」のことを思い出した。

父親が送ってくれたというあの音楽の天使の話は、メグにとってはおとぎ話にしか思えなかった。クリスティーヌはそのとき確か彼をマスターと呼んでいた……。


“彼がクリスティーヌのチューター? 音楽の天使で、マスターなの?”

メグは頭が混乱したが、現実にクリスティーヌはそう呼んでいる。




ファントムの右手はクリスティーヌの太ももや尻を撫でたり、軽く掴んだりしていた。

白磁のような肌は汗でしっとりと輝き、ファントムの指と目を虜にしている。

ファントムはいとおしむようにそれを味わう。

彼はクリスティーヌの官能の表情をじっくりと眺めながら、指を骨盤から彼女の柔毛に

滑らせ、中指をそっとその奥に割り入れてみた。

……ちゅ…………

秘唇は蜜で溢れ、奥の唇が開く音がした。

「ああ、クリスティーヌ、ここが、もうこんなに……」

と、ファントムはぬるりと濡れた指を、クリスティーヌの目の前に差し出してみせ、

口に含んだ。

「いやっ、マスター……」

羞恥で顔を逸らすクリスティーヌにファントムは満足そうに笑みを浮かべながら、

今度は彼女の尻のほうから手を差し入れた。瑞々しく膨らんだ秘唇を左右に開き、

真ん中にある小さな蕾を探る。探り当てると莢ごと人差し指と中指で挟み、

挟んだまま上下に揉み始めた。

莢の中の実がだんだんと硬く大きく成長していくのがわかる。

「ああっ、だめーっ…」

クリスティーヌの背中は弓なりに反り、美しい眉は中央に寄せられた。

ファントムが掴んでいた彼女の両手首を放して自由にしてやると、その手は彼の腰と

枕を掴み、どうにもならない悦楽に耐えようとした。


“……クリスティーヌ”

メグは息を呑んでふたりを凝視していた。

“普段は聖母のような彼女なのに、すごいわ。こんなことをしていたなんて”




ファントムはすでに怒張している自身を、クリスティーヌの太ももを割って

前方に滑らせた。

それは張りがありながらも柔らかい肉にすき間なく挟まれ、

溢れ出た愛液で気持ちよく滑る。

「くっっっ………」

思いもかけない快感にファントムは呻く。このまま何度か腰を動かしたら、

すぐに果ててしまいそうだ。


“いやっ……大きい………”

メグはファントムのものが、クリスティーヌの太ももに挟まれながら先端を出して

余っているのに気がついた。

メグには同世代の恋人が何人かいたので、男性自身を見るのは初めてではない。

彼女は自身の鼓動が聞こえるぐらい興奮し、もはやこれから起こることへの期待で

いっぱいになった。



「クリスティーヌ、このまま後ろから……いいか」

「えっ…………」

ファントムは先ほどの快感でもう待てなくなっていた。答えを聞く間もなく、

彼は右手でクリスティーヌの太ももを持ち上げて、

自身の先端をぬらぬらしている秘唇にあてがった。

ぬぷっという音がし、それは三分の一ほど埋まった。

「あっ!……」

クリスティーヌは初めての感覚に驚いて、身体を浮かして逃れようとする。

「シッ、シーッ、大丈夫、痛くしないよ……力を抜いて」


ファントムは自身を抜き、クリスティーヌの肩や背中に暖かいキスをしてなだめた。

それから彼女の脚を軽く閉じさせ、腰越しに右手で秘処を弄りはじめる。

そこは彼の愛撫を待ちかねていたように熱く膨らみ、たっぷりと潤っていた。

彼は愛液を秘芽に塗りつけ、莢ごとくりくりと転がしたり摘んだりする。

「うんん、うっ……、あん、あんん、……マ、マスター………」

双眸を潤ませてクリスティーヌが呟く。

「ん?……もっと、こうか………」

と言うとファントムはクリスティーヌの秘唇を優しく腹のほうへ引き上げ気味に開き、

莢を剥いて現れた粒に軽く指先で触れた。彼女の全身がビクンと震えた

「可愛いクリスティーヌだな……」
ファントムは濡れて飛び出した芽を長い指で挟み、小刻みに震わせた。

「ああっ、だめーっ!」




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