あれから一ヶ月以上が経とうとしているが、

クリスティーヌは昼間もほとんど眠り続けていた。

本当に疲れていたのだと思う。

彼女にとって、この1年余りの間は、あまりにもいろいろあり過ぎた。


以前、此処に来たときはすぐにオペラ座に戻るつもりだったので

馬車は乗り合いを利用したりしていたが、

今はクリスティーヌの喉の治療をこちらでも受け続けたり、毎日の必需品を求める為にも

必要となり、厩舎の修理に馬たちの面倒、

屋敷内外の雑事や、クリスティーヌの世話などで私は多忙を極めていた。


夜中もふと目を覚ますと、隣で寝ていたはずの

クリスティーヌの姿がない事もたびたびあった。

外を呆然と歩きながら、出ない声を出そうともがき苦しみ、喉をかきむしり泣き叫ぶ。

そして屋敷内の物品を投げ捨てたり壊したり、花壇の花を抜き引きちぎったり…


私は自分でも、知らず知らずのうちにクリスティーヌに対して、

憐れみの目を向けていたのだろうと思う。

それがきっと彼女には耐えられない屈辱だったに違いない。


私も疲れ果てていた。




しかし、私は決して焦らなかった。


何故ならこのような顔を持つ私には、そんな彼女の気持ちが

誰よりも、痛いくらいに理解出来るからだ。


クリスティーヌが泣けば私も一緒に涙を流し、母親の墓に行けば私もついていき、

いつまでも一緒に祈り続けた。

話をしなくても何時間でも海を眺め続け、一緒に眠りたいだけ眠り続けた。


ある日の夜中、ふとくすぐったい感覚がして目が覚めた。

全裸のクリスティーヌが私の寝着の前ボタンをいつの間にか全部外し、

胸板をまさぐりながら乳首を舐めていた。

「!クリスティーヌ…!な、何して…あぁ……」


涙を目に溜めながら私の胸を両手で撫でていた。

ぐすっ、ぐすっと泣きながら必死に口付けを求めてくる。


私は今、初めてクリスティーヌの気持ちを知った。




オペラ座でのあの出来事の前夜から今夜まで、一度も何もなかった。

ここに来てから、彼女の両親のものだった部屋で夜は一緒に休んでいるが、

おやすみとお早うの口づけを交わす以外は、クリスティーヌに触れていなかった。

この子はこの1年余りの間で二度も強姦されている。

彼女の心の傷が癒えるまで触らないでおこうと、

それは私なりの、思いやりのつもりの行動だったのだ。


しかしそばで少しでも触れ合ってしまうと、私は自分でも何をしでかしてしまうのか

わからなくなるのが怖くて、背中を向けてそのまま寝込んでしまう時もあった。

そして欲望に耐えかね、爆発してしまいそうな私自身を自分で慰めてしまう時も─

クリスティーヌはもう寝てしまったと思って、そのそばで。

きっとクリスティーヌはそんな良かれと思って取った私の態度にひどく傷付いていたのではないか、と、

私は今初めて気がついた。


私が抱かなかった事で、彼女をさらに苦しめていたなどと想像もつかなかったのだ。


私はクリスティーヌの事は、小さい頃から何でも知ったつもりでいた。

何を考え、何を言おうとしているのか、

手に取るようにわかったつもりでいた。

だが私は何も理解していなかったのだ。


「すまない、クリスティーヌ…すまない」




一緒にいるのに寂しい。

クリスティーヌにとっての本当の苦しみに今日まで気がついてやれなかった。


「………………」

「そうじゃない、決してそうではないのだクリスティーヌ…

 子爵とあった事をどうこう、思っていたわけではないのだ。本当だ、神に誓うよ」

「……?」

「本当だ、本当だよクリスティーヌ…

 すまない、本当にすまなかった」


そう言いながら両頬を撫でてやると、瞳に溜まっていた涙が溢れ出し、

すすり泣きながら私の胸に顔を埋める。


涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げ、私を見つめるクリスティーヌと口付けを交わす。

つい何時間か前のおやすみの軽い口付けのようではなく、

ゆっくり丹念に、彼女の口腔内を味わうように舌を絡め合い、

優しく口付ける。




「大丈夫か?怖くないか?」

まだ涙で真っ赤になった瞳で、

仰向けのままでズボンを脱ぐ私を見下ろしながら、クリスティーヌは二度、三度と深く頷く。

もう一度口付けを交わすと、クリスティーヌは体を上にずらし、乳房を私の顔に押し付け、

私の頭を抱きかかえた。

「ああ、クリスティーヌ…」

長い間の私の辛抱も限界だった。

夢中で彼女の片方の乳房を口いっぱいに頬張り、乳首をねっとりとヒルのように舐め回し、

力強く吸い上げる。

その間も片方の乳房を揉み乳首を摘み爪で軽くこすり、交互に愛撫した。


そんな私の上でクリスティーヌは切ない息を吐きながら細い体をよじり、私の

腹に陰部を擦り付け、激しく腰を押し付け回す。

私の臍の周りには濡れたものが塗りたくられ、私自身は彼女の尻に先が触れんばかりに反り返っている。


しかし細い腕がしびれてきたのか、そのうちぐったりと私にのしかかり、私の頭の上で

荒い息を吐いている。

私の顔いっぱいに柔らかくて優しい乳房があふれ、夢中で両手で揉み、

頬ずりしその温かみを味わいながらむしゃぶりついた。




「辛いだろう、クリスティーヌ」

抱きしめて仰向けにしてやろうとしたが、彼女はまた以前のように体を下にずらし、

私自身に顔を寄せる。

「だめだ!だめだクリスティーヌ…!」

口に含み、しゃぶり始めた彼女を引き離そうとするが、

わずかに首を振って私自身を離そうとしない。


「わかった、しょうのない子だ…」

それでも無理に仰向けに寝かせ、私は彼女の脚に向いて跨り、脚を開かせる。

太腿を抱えて肘をつくとクリスティーヌの花園に顔を埋め、茂みを片手で梳きながら、

膨らんだ蕾みをべろべろと、たっぷりの唾液を絡め舐めてやる。


クリスティーヌの顔の前に、私は尻を差し出したかっこうになる。

毛深い私のその箇所まで、自分でもよく見たことなどはなかった。 
                                                      

「ああ、さすがに私でも恥ずかしいよ…」

クリスティーヌは私自身を上下にしごきながら、もう片手で袋を揉み、

そのうちそっと私の尻を撫で回す。

                                  
彼女が、ちゅっ、と私の尻に口づけをした時、あまりの快感に私は顔を埋めているクリスティーヌの花園に、

はああっ、と熱い吐息を吹きかけた。

彼女の両足がビクッと震えて、乾いた吐息が漏れる。目の前で熱い蜜がシーツをじわっと湿らせていく。




顎を恥骨にぐりぐりと円をかくように押し付け、

包皮をそっと前歯で軽く噛み、剥ぎあげる。溜息のような声とともにクリスティーヌの腰が震えた。

唾液にまみれた小さい芽が、外気に晒されて恥らうようにぷるっと揺れる。

剥いだ包皮と愛芽のすき間は濃いピンク色で、ぴくぴく震えていた。

しばらくは、ちろちろと舌先で芽先を突付いてやった後、力を入れた舌をそのすき間に差し入れかき回し、

唾液でずくずくになり、ふやけそうになるまで愛芽をしゃぶり続けた。


その刺激に応えてクリスティーヌの背が二度三度とバウンドした。私の尻を掴んでいる手にも力が入る。


がぶっと愛芽を私の口の中に捕らえ、ざらついた舌の表もねっとりした裏も使って激しく蹂躙する。

愛液が溢れ続ける蕾にくちゅっと指を差し入れてやると、彼女の腰が激しく暴れ出すが、

苦しくない程度まで体重をかけて下半身を押さえ込む。

歯で、舌で、唇で、代わるがわる愛芽を花びらを嬲り続けながら、人差し指と中指を蕾に差し入れ、

手首を回し内壁をそっと、ぐちゅぐちゅと掻きまわす。


私の尻を触る手が震えながら、袋から敏感な溝をつたい、そして一番触られたくなかった箇所へ指を這わせる─

「ああっクリスティーヌ…!」


耐え切れず、私が先に折れてしまった。

とうとう我慢出来なくなり彼女の体から降り、片ひざをつき、

息を整えるとクリスティーヌを抱きしめ、のしかかる。


「ああ、もう…」

クリスティーヌはゆっくり脚を大きく自分から広げ、腰を浮かせる。

我慢の限界を超えた私は何の躊躇もなく、彼女の中に私自身を押し入れた。



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