93 :ファントム×クリスティーヌ(ある夜) :2005/09/29(木) 01:43:37 ID:ADLYBz4Y

クリスティーヌと暮らし始めてもう十日あまりが経った。

私は日ごと夜ごとにクリスティーヌを抱いた。

私ではない他の男を想っている妻を罰するような気持ちだったかも知れない。

妻の身体に夫としての権利を行使していると、婚約までしたのにもかかわらず、

夫にはなれなかった男に勝ったような気になれた。

そんな風に繋がることが、決してふたりの関係に良い結果はもたらさないことはわかっていた。

私の手ひどい仕打ちにクリスティーヌは傷つき、同時に、妻から愛されていないことを

思い知らされて私も傷つく。傷つけあうだけだとわかっているのに、止められなかった。

それに……、私の指や舌に翻弄されている間だけは、クリスティーヌも私のことだけを

考えてくれているような気持ちになれた。

私の動きにあわせて身をくねらせ、熱い吐息をつき、私を呼ぶ。

喩えそれが私の思い込みであったとしても、私に抱かれて泣きながら絶頂に達する瞬間だけは、

少なくとも彼女は私だけのものだと信じられた。


そして、今夜も私はクリスティーヌを抱く。


ベッドの縁に掛けさせたクリスティーヌの白く滑らかな首筋を撫で、そのあとを追うように唇を這わせていた。

「あ、あ……」

身を顫わせ、抵抗することを禁じられて啼くクリスティーヌを容赦なく官能の水底に引っ張り込み、

身も世もないほど恥ずかしい思いをさせ、さらに啼き声を上げさせる……、

それが夫に課せられた義務であるかのように私はクリスティーヌを責める。


首筋から手を離す。

「さぁ、次はどこを責めてやろうか」

「ああ……、おねがい……、もうゆるして……」

「指か?」

そう言ってクリスティーヌの手をとり、中指と薬指だけをゆっくりと口に含む。

ねっとりと舌を絡めるようにして指をしゃぶる。指先に舌をそよがせてやると手がびくりと顫えた。

「次は? 耳か?」

掴んだ指先をしゃぶりながら聞く。

もちろん、彼女の返事など期待してはいない。


耳朶をそっと甘噛みし、輪郭をなぞるように舐め上げる。

「ああっ、……いや……」

入り組んだ迷路のような稜線を舌先でつつきながら、もう片方の耳も指先で弄んでやる。

暗い入り口にそっと息を吹きかける。

身を顫わせて顔を背けようとしたのを、反対側の耳に当てた手で抑えつける。

抑えつけた手の小指をそっと耳孔に挿しいれ、同時にこちらの入り口にも舌を挿しいれてやる。

「あ……! う、んくぅぅ……!」

胸から絞りだすような声が上がり、舌でそっと耳孔の内壁をこすってやると、さらに高い声が上がった。


「耳もいいらしいな……、さぁ、次は? 乳首か?」

後ろから両手をまわし、乳房を掬い上げる。

私の両腕に抑えられた彼女の両腕がぴくりと動く。さらに強い力で動こうとする腕を押さえつけた。

掬い上げた乳房をゆっくりと揉みしだく。

クリスティーヌの息遣いがわずかに荒くなった。胸が大きく上下する。

乳房を揉む手の動きはそのままに、肩口に顔を埋め、首筋に唇を這わせた。

「ん……、ああ……」

「良い声を出すじゃないか、……首がいいのか?」

「…………」

返事のない彼女をそれ以上には待たず、いきなり乳首を摘まみ上げた。


「ああっ、いやあっ……!」

「乳首を弄って欲しくて焦れていたんじゃないのか」

「ああ……、」

摘まんだ乳首をやわやわと指先で挟みながら、そっと捻ってやる。

「ああっ、ああ……」

「おまえはこれが好きだな」

「あ……、ち、がい……ま、す……」

「こんなに感じていて? それでも違うと?」

これほど感じているのに意地をはっているクリスティーヌが憎らしくて、

私は摘まんだ乳首をさらに捻って引っ張った。

「あっ、はあっ!」

「これでも?」

「ああ……、ゆるして……、マスター……」


泣いて許しを請う彼女の腰はもうずいぶん前からくねくねと捩られているのに……。

指の腹で乳首を転がしながら、なおも意地をはり続ける彼女に言葉を迫る。

「乳首を可愛がられて嬉しいんだろう? ええ?」

「ああ、いや……」

なおいっそう腰をくねらせて答えるクリスティーヌの言葉じりを捉えて言い募る。

「そうか、乳首は嫌か、……ならば、どこがいいのか、言ってみろ」

「…………」

「口には出せないような恥ずかしいところを弄って欲しいんだろう? ええ?」

「…………」


片方の乳首から手を放し、クリスティーヌの両脚を拡げさせた。

びくりと肩が顫え、彼女が身を硬くする。

左手で乳首を弄びながら、右手はうっすらと積もった脂肪のなめらかな感触を楽しむように、

ゆっくりと手のひらで内腿を撫でまわす。

膝のあたりから脚の付け根に向かって、ゆっくりと撫でさする。

両方の内腿の張りと弾力を充分に堪能し、今度は指先で脚の付け根を撫で上げる。

ゆっくりゆっくり何度も付け根を撫でてやると、臀に力を入れて快感に耐えようと

しているせいなのか、まるで私の指を羞恥の源泉に持っていこうとでもするかのように

腰が妖しく揺らめき、なおいっそう私の嗜虐心を煽り立てる。


「いやらしい奥方だな……、そんな風に臀をもじつかせていないで、

弄って欲しかったらそう言いなさい」

「うっ、くぅぅ……」

羞恥に身ぶるいしながら、はらはらと涙をこぼす。

「さぁ、言ってみろ、わたしの恥ずかしいあそこを弄ってください、とな」

「ああ……! マスター、ひどい……」

クリスティーヌの精一杯の抗議を無視し、私はなおも彼女の脚の付け根を

指で撫でさすりながら、徐々に中心へと近づけていった。

「あっ、あ、あ……あ……」

屈辱を滲ませたあえぎ声に慄きと期待が混ざる。


しかし、ふっくらと盛り上がった丘の裾野で指を止め、ふたたびそこをゆっくりと撫でてやる。

「あ、あ……、マ、スターっ……! ああ……!」

もう既にそれとはっきりとわかるほどよがって腰を振り、指を求めて私を呼ぶクリスティーヌの

切羽詰ったあえぎ声が狭い部屋にこだまする。

「さぁ言え、弄ってください、と」

「いや、いや……! マスター……、ああ、どうして……?」

優しくふっくらとした肉のふくらみを指ではさむようにして上下に撫でさする。

彼女の求める場所はその内側だとわかっているのに、クリスティーヌをもっともっと辱めたくて

わざと弄らないでいると、彼女が声を上げて泣き出した。

「ああ……、マスター、おねがい、おねがい……!」

むせび泣きながら私の指をねだる様に満足を覚え、

私はそっとふくらみの内側に指を伸ばした。


ほんのわずかに指を奥へと進めただけで、溢れた愛液が指に絡みつく。

「あっ、ああああぁぁぁ……!!」

身ぶるいしながら私の指を受け止め、クリスティーヌが快感に泣き叫ぶ。

「ふっ、やはりな……、ここを弄って欲しかったんだな?」

「ああ……! あぁ……んっ、……」

「恥ずかしくて返事もできないか。……まぁいい、これが返事だろうからな」

私は指を叩きつけるようにして、わざと音を立ててクリスティーヌの恥ずかしい隙間を弄った。

くちゅくちゅと濡れた音が響き、その淫らな音に耳を穢されたクリスティーヌが啼く。

「んんっ……、あ、ああ……!」

「そら、見ろ。こんなに濡らして、弄って欲しくてたまらなかったんだろ?」

左手で乳首を捏ねまわしつつ、右手で彼女の秘所を嬲る。

力を入れているためか、大腿が顫えている。

花びらを摘まみ、指をこすり合わせるように動かしてやると、彼女の背がぐっと反らされ、

肩を揺らして吐息を洩らした。


さんざん花びらを嬲ったのち、硬く屹立した肉芽を指で転がしてやる。

「あああぁぁぁ……!」

我慢しきれず上げたらしい声がひどく艶めいて、これまでにないほど腰が捩られる。

よりいっそう乳首を強く転がし、肉芽をこすり上げる。

「ああ、いやいや……、いやいや……ぁん」

哀れっぽく上げる拒絶の声すら甘い媚に満ちて、私の淫欲を煽り立てる。


クリスティーヌの身体を後ろに強く引き、仰向けに倒れこんだクリスティーヌの脚を持ち、

ベッドに引っ張り上げた。

抵抗する隙を与えず素早く馬乗りになると、その脚を大きく拡げさせ、一息に己のものを突き立てた。

「あああ─────っ!!」

クリスティーヌが大きく眸を見開いたまま、羞恥に彩られた叫びを上げる。

「いきなり根元まで呑み込んで……、おまえはずいぶんと模範的な妻だな」

「ああ……!」

「そら、奥までくれてやろう」

深い抜き差しを何度も繰り返す。


クリスティーヌの身体はこの十日あまりの間にずいぶんと変わった。

最初はどれほど濡れていてもどこか硬い感じがしていたが、

この数日で内襞がねっとりと柔らかく弾力に満ちてき、愛液の量も増している。

私を受け入れても、もはや痛がらなくなった。

頼りなかった肉芽が硬く勃起するようになり、同様に乳首もわずかに大きくなったような感じがする。

なにより、腰が折れそうなほど細くなった。いや、むしろ、臀が張りつめてきているのかも知れない。

無垢の身を穢し尽くされ、快楽を教えこまれて変わっていく身体をどこか哀しいものに思いながら、

それでも私は彼女を犯さずにはいられない。


「わずかの間にずいぶんといやらしい身体になったじゃないか、クリスティーヌ」

「あ……ああ……」

「ここで逝くことを覚えたな?」

そう言いながら、硬くしこったままの肉芽を弄ってやる。

「あ、いや……、マスターぁ……」

「ここだけで逝かせてやろうか」

「いや……、おねがい、やめて……」

「ふ……、嫌だと言う割にいつもこんなに濡らして……、私の妻は本当に淫乱だな」

羞恥に泣きじゃくり、それでいて快楽に身を顫わせているクリスティーヌの腰を抱え、

ふたたび抜き差しを繰り返す。


肉襞が、引き抜こうとする私自身の動きに限界まで絡みついてくる。

奥から大きくうねりがやってくる。次第に私のものを締めつけはじめる。

絶頂が近い。

「まだ逝かせないよ、クリスティーヌ」

そう言って彼女の身体を抱き起こし、繋がったまま私の上に座らせる。

「ほら、ごらん、私たちが繋がっているところが見えるかい?」

クリスティーヌの腰に手をまわし、乳房を揉みしだきながら下から突き上げる。

「あぁ……ん、う、ごかさ……な……いで……」

「ふっ、そんなに顔を真っ赤にして……、可愛いよ、クリスティーヌ……」

彼女の身体を抱きしめ、さらに激しく腰をゆすり上げる。

汗で貼りついた髪を払ってやり、紅潮した頬を撫でる。唇を奪う。

口腔内を蹂躙するように舌を絡ませた。


「うっ、……あ、あ……」

彼女の舌を強く吸い、唇を舐め、さらに舌を絡めとり、口腔をも犯しつくすように深く口づけていると、

クリスティーヌが私の首に腕を絡めてきた。

愛し合っているふたりであるような錯覚が私を陶然とさせ、

しかし、すぐにかつて屋上であの男の肩から首へとすべるようにその白く細い腕をまわし、

口づけを交わしていたクリスティーヌの姿が思い浮かんできて、錐で衝かれたように胸が痛む。

まるで彼女の腕が厭わしいものであるかのように私の首からはずさせると、

彼女の背に持っていって後ろでひとつにまとめた。

両手を後ろでひとくくりにされ、抵抗を禁じられたばかりか、胸を突き出すような格好にされた

クリスティーヌを、下から突き上げる動きはそのままに、片方の手で乳房を揉みまわす。

乳首を摘まみ、捻ってやった。

「ああ……んっ、ああっ、マス、タっ……!」

クリスティーヌが涙に濡れた眸を上げ、切なそうに私を見る。

快楽がさせている表情かも知れなかったが、それがあまりに愛しくて、胸が苦しくなるほど愛しくて、

こんなに愛しい妻を愛せないようにさせているクリスティーヌが憎かった。

こんな顔をあの男は見たことがあるのだろうか……、私にそんなことを考えさせるクリスティーヌが憎かった。






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