ズボンのシミに気がついたエリックが、マドレーヌの足の間に手を差し入れてみると

粘り気のある液体が指先にじっとりと絡みついてきた。

「ひうっ!」

「ここ・・・びしょびしょに濡れてるよ。冷たくなってる・・・脱がなきゃ」

乳房から唇を離し、これ以上はないほどに濡れた下着を興味深そうに見つめると

エリックはマドレーヌの下着に手をかけてゆっくりとずらしはじめた。

「あっ・・・でも・・・恥ずかしい・・・」

両手で顔を覆うマドレーヌの首筋を優しく撫でながら、足先からそっと下着を抜き取る。

両足の間に身体を差し入れ、濡れそぼる秘所に顔を近づけた。

プンと麝香のような香りが鼻をかすめる。

まだ茂みの薄い割れ目を指で開くと、中からトロリと透明な液体がこぼれ落ちた。

「やっ・・・・!!」

マドレーヌは反射的に股を閉じようとしたが、エリックの身体に遮られて

わずかしか閉じられない。


「女の子のここを見るのは初めてだ・・・」

ピンク色の肉襞を左右に大きく割り広げ、窪みに溜まった液体を吸い上げる。

誰にも見せたことのない恥ずかしい場所を、今日出会ったばかりの少年に観察されている。

恥ずかしい分泌液をすすられている。

羞恥と、それを上回る甘い背徳の快感に、マドレーヌの正常な思考は犯されていた。

「んんっ!はっ・・・・あ、ダメ、そこは汚い・・・あっ」

「君は僕の恩人だもの。汚くなんかないさ」

エリックは舌先を尖らせると、割れ目の上の方にある肉の突起を軽くはじいた。

「ひっ!!」

マドレーヌの身体が跳ね上がる。

「女の子はここが気持ちいいの?・・・じゃあもっと舐めてあげる」

エリックは重点的に肉の突起を嬲りはじめた。

舌で円を描くように刺激し、薄皮の中から顔を覗かせる紅い肉芽に舌を這わせる。

「あっ!・・・・あああぅ、エリック、やめてやめて!!」

マドレーヌは身体をずり上げて必死にエリックの舌から逃れようとするが、

エリックが腰骨を掴んで引き戻す。

あり地獄に捉われたありのように、二本の足だけが虚しくカーペットを掻き続けていた。


「ね、この真ん中にある小さな穴はなに?」

好きなだけ肉芽を弄ぶと、エリックの興味は下へ移ったようだった。

微細な穴を指先で軽く刺激する。

マドレーヌの繊細な器官・・・子宮から膀胱にかけて、鋭い電流が走った。

「そっ!!そこ・・・は・・・ぁ・・・だめ、だめぇ!!」

顔を真っ赤に染め、涙を流しながらマドレーヌは左右に頭を振る。

「ここも気持ちいいの?」

穴の輪郭をなぞるように、ゆっくりと指を動かす。

尿道に与えられる直接的な刺激に、これまでの愛撫で十分過ぎるほど

敏感になっていた彼女の膀胱は、決壊寸前に追い詰められた。

「だめ・・ぇ・・・やめて・・・あっ」

「教えてくれるまでやめない」

意地悪く言い放つと、エリックは尿道をほじくるようにじっくりと舌先を突き入れる。

「ひぃ・・・お・・・おしっこが・・・・出る・・・・・とこ・・んんんん!!

お願い・・やめ・・・・・もれちゃ・・・・う」

「出していいよ・・・あの男の下で働いていた時はしょっちゅうだったから」

「だ・・だめ・・・きたな・・・あっああぅ・・・エリッ・・・クぅ・・は・・・」

エリックは唇をぴったり肉壁に添わせ、全てを受け入れる体勢を取る。

「君のなら、きっとおいしい」

震える尿道を強く吸い上げた。

「ひぃあぁあああああ!!」

マドレーヌの身体から、勢いよく黄金色の液体が噴き出した。


「ああ・ふっ・・・あっ・・・は・・・・あああ・・・」

臍の下の白くなだらかなふくらみが、排尿の快感にヒクヒクと痙攣する。

よほど我慢していたのか、エリックの口では受けきれず、零れ落ちた液体が

色あせたカーペットを濃く染めていった。


「君の味がする」

エリックは身体を起こすと、唇に跳ねた琥珀色の雫をゆっくりと舌で舐めとった。

喉を仰け反らせ、身体全体で荒い息をつくマドレーヌを、さらにエリックが攻め立てる。
「もう一つの穴は?ここ・・・」

そっと人差し指をあてがい、入り口を軽くかきまわす。

「ひぅっ!」

透明な液体が指に押し出され、溢れて肛門の方に流れ落ちてゆく。

「さっきから濡れてピクピクしてる・・・ここは何をするところ?」

流れ落ちた体液を舌ですくい上げながら、穴の縁まで舐め上げる。

「ふあっ・・・よ、よく・・・わからない・・・・・けど・・・」

「けど?」

浅瀬を泳がせていた指を、少し深く潜らせる。

「んっ!・・あ・・・ふっ・・・あ、赤ちゃんが・・・そこから・・・」

「赤ちゃん?」


エリックは軽い収縮をくりかえすそこをじっと見つめた。

しばらく見つめてから、大切なものを口に含むように、舌で優しく愛撫する。

「そう。・・・僕もここから生まれたんだろうね。みんなと同じように、僕も。

もう一度戻りたい・・・」

ゆっくりと穴の中心に舌を埋めていく。

少しでも奥に潜り込もうと、顔を強く押しつけて舌を伸ばし、グチュグチュと

中の柔らかい肉壁をかき回す。

「んん・・・はあぁぁ・・・」

むず痒い痺れの中心に、ようやくエリックの舌を迎え入れたマドレーヌの上の口からは

隠しきれない喜びの声がもれた。

上の口よりも正直な下の口は、高らかに歓喜の水音を響かせている。

侵入を待ちわびていた膣肉は、さらにエリックを奥へ誘い込もうと蠢いていた。


「戻って神様にお願いするんだ。僕の顔を直してくださいって。

きっと僕は神様の失敗作なんだ・・・だから直してもらって、きれいな顔でもう一度

生まれなおしたら、母さんも僕のことを・・・」

エリックは夢中で唇をこすりつける。


そんなエリックの姿に、マドレーヌの胸には肉体の快感とは別の、切ない感情が込み上げてきた。

決して彼のせいではないのに、醜い顔のために母親にさえ愛されてこなかったエリック。

彼が生まれながらにして負わされた孤独の十字架は、あまりにも重く悲しい。

悪魔のような顔、悪魔の子。

でも目の前で小さく震えているエリックは、魂に刻まれた幾筋もの傷の痛みに耐える

繊細な少年だった。

マドレーヌは身体を起こし、足の間にうずくまっているエリックの頬を両手で持ちあげた。

袋の奥の目に語りかける。

「エリック、あなたは十分素敵だわ。私はあなたが好きよ」


エリックの目の奥で火花が散った。

「本当に?本当にそう言ってくれるの。嘘じゃなく?」

「嘘じゃないわ」

「本当に僕のことを愛してくれるの?」

「ええ」

二人の間に重い沈黙がおちた。

湿った岩肌から湖に落ちる水滴の音が、やけに大きく響く。

欲情の行為で火照った身体が、急速に冷めてゆく。

エリックがゆっくりと口を開く。

「・・・・・じゃあ袋を取っていい?」

「!」


マドレーヌは凍りついた。

自分が忘れてはならない現実を忘れていたことに気づいたのだ。

見世物小屋で見たあの袋の下の顔は・・・確か・・・・。


「どうしたの?・・・・嘘じゃないんだよね。僕が好きだって」

エリックの声に危険な調子が混じる。

マドレーヌは座った姿勢のまま後ずさろうとしたが、エリックの手が片方の足首を

きつく握っていて動けない。

エリックの視線は獲物を目の前にした蛇のように、マドレーヌの身体にねっとりと

絡みついて、彼女の自由を奪っていた。

心の底から原始的な恐怖が込み上げてくる。

「袋を取るよ・・・君も一緒に取ってくれるね」

恐怖に目を見開き、ガクガク震えるマドレーヌの手を強く引っ張ると袋に押し付けた。

その上から自分の手をあてがい、無理やり袋を掴ませる。

「や・・・めて・・・・・」

「どうして?僕を好きだって言ってくれたじゃない・・・あれは嘘なの?」

「違う・・・でも・・・・」

「でも?・・・・でも僕の顔は好きじゃないって?

顔を隠した僕は好きだけど素顔の僕は嫌いだって?

化け物みたいな顔はどうしても受け入れられないって?

そうなの?」

エリックは一気にまくし立てると、マドレーヌを正面から見据えた。

激しい怒りと魂を引き裂くような悲しみ。

マドレーヌは、自分がどうしようもないほどに彼を傷つけてしまったことを知った。

「感動のご対面だ!」

エリックは自虐的に叫ぶと、マドレーヌの手ごと袋を一気に引きあげた。


・・・とても人間とは思えない顔。

プレートの圧力によって大きく歪められた地層のように、その顔はいびつに歪んでいた。

大きく張り出した右の額。右上がりに腫れあがった唇。

額と唇に押しつぶされたかのように、顔の中央に圧縮された小さな目。

鼻があるべき場所には、ぽっかりと二つの穴が口を開いている。

右半分の皮膚は、硫酸でも浴びたかのように爛れ、触ると膿が噴き出してきそうだった。

頭髪はほとんど無く、黄ばんだ頭皮には一面に青い血管がうきだしている。


マドレーヌはまばたきをするのも忘れて、あまりにも醜いその顔を見つめていた。

どんなに恐ろしくても、檻の中にいて安全だったはずの化け物。

それが今、彼女の目の前にいる。

二人を隔ててくれていた頑丈な鉄格子は、ここにはないのだ。

頭の隅で逃げなくてはと思うのだが、恐怖で腰が抜けて立てない。


エリックは袋を持ったまま荒い息をついていたが、口をぽかんと開いたまま

恐怖で凍り付いているマドレーヌを見て、ゆっくりと笑いはじめた。

はじめはかすかだったその笑いは、やがて狂ったような爆笑になっていった。

「キスをしようマドレーヌ。さっきみたいに深いキスを」

怒りと興奮でエリックの声は裏返っている。

マドレーヌの髪を乱暴に掴むと、剥き出しの顔を近づけていった。

マドレーヌは近づいてくる顔をただ呆然と眺めていたが、二人の顔の距離が

こぶし一つ分くらいまで近づいた時、半開きの口から鋭い悲鳴が漏れた。


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